NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)で藤吉郎(のちの秀吉)を演じる佐々木蔵之介が、明日12日に放送される第13回「帰蝶のはかりごと」で初登場する。

  • 藤吉郎(のちの秀吉)を演じる佐々木蔵之介

佐々木は「従来の秀吉のイメージは、明るくて愛嬌があって人懐っこくて、一般庶民と身近なイメージがあったりしますが、今回は明智光秀が主人公ですので、また違った見え方になるかと思います。藤吉郎は出世欲が強くがむしゃらです」と本作での藤吉郎(秀吉)について説明。

「初登場の第13回では、駒(門脇麦)さんに、字が読めなければ出世ができない、教えてくれと頼み込みます。とにかく今の貧しさから抜け出そう、這い出そうと、ひたむきです。このシーンは、撮影初日でしたが、まだ外が暗いうちからの早朝ロケで、僕は裸足に草履で、衣装の布の表面積も少なく、とにかく寒かったです。さらに僕の体より大きくたくさんの重い荷物を背負っての撮影。一刻も早く出世したいと思いました(笑)。監督のたっての希望で、木にも登りましたし、楽しく撮影させていただきました」と撮影エピソードも明かした。

そして、「後に太閤豊臣秀吉とまでになる役ですが、登場はもう小物感しかなかったです。視聴者のみなさまも『こんなちょこまかしたヤツが出てきたか』と、楽しんでいただければと思います。果たして藤吉郎がどんな人物で今後どう変化していくのか? そして、なぜ本能寺の変が起こったかという謎を『麒麟がくる』ではどのように描いていくのか、僕自身も楽しみにしています」と呼びかけている。

また、制作統括の落合将氏も「佐々木蔵之介さん演じる、秀吉=藤吉郎、ついに登場です! 登場から独特の存在感で『見たこともない秀吉』を全力疾走していただいております。なぜか最初は駒や菊丸といった架空のキャラクターたちとのシーンが多いのですが、その分、史実にとらわれず、のびのびとお芝居いただいております。まだ本格的に信長とのシーンはないのですが、新しい時代の大河ドラマにふさわしい、従来のイメージをくつがえす、明智光秀最大のライバルにして敵、佐々木蔵之介秀吉を、是非ご堪能いただければと存じます」とコメントを寄せた。