9月18日、渡辺明王将への挑戦権をかけて争われる第69期大阪王将杯王将戦の挑戦者決定リーグ戦、通称王将リーグが開幕しました。シード棋士と予選を勝ち抜いた棋士7人による総当たり戦で、18日の豊島将之名人対久保利明九段戦を皮切りに合計21局が行われます。

豪華メンバー7人による総当たり戦が18日スタート

  • さらなる高みを目指す藤井聡太七段

注目は王将リーグ初参加で、タイトル挑戦・獲得の最年少記録がかかる藤井聡太七段がどこまで戦えるか、というところですが、参加棋士は豊島将之名人、広瀬章人竜王、羽生善治九段、久保利明九段、三浦弘行九段、糸谷哲郎八段と、藤井七段以外の全員が名人または順位戦A級のトップ棋士で、タイトル経験者でもあるという非常にハイレベルなリーグになっています。

これまでの、藤井七段とリーグ戦参加棋士との公式戦対戦成績は以下のとおりです。

  • 豊島将之名人 0-3
  • 広瀬章人竜王 1-0
  • 羽生善治九段 1-0
  • 久保利明九段 1-3
  • 三浦弘行九段 0-1
  • 糸谷哲郎八段 2-0

このように3人に勝ち越し、3人に負け越しているというのが現状です。特に豊島名人に対しては3戦全敗と厳しい結果になっています。冷静に見ればこのメンバーを相手にリーグ優勝を果たすのは困難と言わざるを得ませんが、若さとリーグ初参加の勢いでどこまで成績を伸ばせるか一戦一戦から目が離せません。

谷川浩司九段に勝ってリーグ入りを決めた際、終局後の主催紙インタビューで「挑戦者決定リーグはトップ棋士ばかりで、そのリーグに入れたことは非常にうれしく思います。全力で思いきり戦いたい」と語っていた藤井七段。未知のステージに挑む藤井七段の王将リーグは9月30日の三浦九段戦から始まります。