ダイニチ工業は8月21日、ワイドリビングなどの広い場所にも適したパワフルな加湿器のハイエンドモデル「LXシリーズ」を発表しました。発売は9月下旬で価格はオープン。推定市場価格（税別）は、最大加湿量が1100ml/hの「HD-LX1019」が34,800円前後、最大加湿量が1300ml/hの「HD-LX1219」が37,800円前後となります。
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両モデルとも外形サイズと重さは同じ。サイズはW390×D245×H405、重さは約6.4kgです。カラーはサンドホワイトとモスグレーの2色から選べます
最大1100ml/hを超える加湿性能で広い部屋での利用が可能
石油ファンヒーターで人気のダイニチ工業は、加湿器も国内販売シェアで1位のメーカー（2013～2018年度）。ダイニチ工業の加湿器は、気化式よりも加湿性能の高いハイブリッド方式を採用している点と、高い静音性が特徴です。
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ヒーターとファンを使って、水で濡れたフィルターに温風を当てて加湿するハイブリッド方式の加湿器。フィルターの水を蒸発させるだけの気化式よりもパワフルに加湿でき、水を沸騰させるスチーム式のような過加湿の心配もありません
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湿度センサーでは、部屋の現在湿度を1％刻みでデジタル表示。適正な湿度になるとヒーターをオフにするので、消費電力も抑えられるといいます。設定湿度は50%、60%、70%から選べます
LXシリーズは2モデル用意されています。適用床面積がプレハブ洋室で27畳・木造和室で16畳までの「HD-LX1019」と、プレハブ洋室で33畳・木造和室で20畳までの「HD-LX1219」です。前者のHD-LX1019は、最大加湿量が一時間あたり1100ml、後者のHD-LX1219は1300mlになります。どちらも本体サイズと重量は同じですが、上位機種はヒーターやファンの制御をコントロールすることで加湿性能をアップしています。
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水は本体からタンクを取り外して給水します。タンク容量はシリーズ共通で7L。一回の給水で標準モードならHD-LX1019は約7.3時間、HD-LX1219は約5.8時間、加湿できます（両製品ともにecoモード時は11.7時間。室温20℃、湿度30％時）
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タンク下にあるフィルター部を引き出したところ。このフィルターに温風を吹き付けることで、加湿量をコントロールします
給水や掃除などの使い勝手も向上
加湿器は定期的な給水と、フィルターなどのメンテナンスが必要です。LXシリーズはこれらの手間が最小限になるよう、使い勝手を向上しています。
給水タンクは、給水回数を少なくするために7Lと大容量。満水時はタンクが約7kgと非常に重くなるため、タンクの上下に取っ手をつけて両手で運べる「タンクWとって」になりました。
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吸水口側にハンドル、タンク下側には手を入れられるスリット型のハンドルを配置。両手で持ち運べます。従来はタンク下のスリット型ハンドルしかありませんでした
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給水タンクのフタ部分には「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。タンク内の水に抗菌成分が溶けだすことで雑菌の繁殖を抑えます。アタッチメントの交換目安は1シーズン（約半年）で、価格は1,200円（税別）
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吸水口が大き目なので、男性の手先がすっぽり入ります。タンクを洗いやすくした配慮です
なんとトレイは使い捨て！ これは掃除がラクになる
加湿器は常に水を使用するため、カビや雑菌などの繁殖が心配です。このため、定期的なメンテナンスが必要になります。一般的にハイブリッド式のメンテナンスは、フィルターの掃除と、フィルターに水を供給する水受けトレイの掃除が必要です。
LXシリーズは、この水受けトレイ内部にプラスチックの使い捨てカバーをセットする「カンタン取替えトレイカバー」を新たに採用。トレイ本体は濡れない構造になっているのでトレイを洗う必要はなく、カバーが汚れたら外して捨てるだけ。使い捨てのカバーの交換目安は1シーズン（約半年）に一回になります。
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LXシリーズの大きなポイントの1つ、トレイカバー。これのおかげでお手入れがグッと楽に
【動画】メンテナンス時は、水タンクを外してトレイを引き出します。トレイ内のフィルターと仕切りを外すと、半透明なプラスチック製カバーが取り外し可能です。カバーは3枚入りで価格は1,500円（税別）
（音声が流れます。ご注意ください）
このほか、本体上部に「カンタン持ち運びハンドル」を搭載。本体の重さ自体は約6.4kgと、軽量とはいえませんが、掃除や部屋の移動時は片手で持ち運ぶことも可能です。また、運転時の高い静音性も健在で、最小時は13dB、ターボモード最大時でも40dBほどしかありません。13dBは音が聞こえるかわからないレベルの静かさ、40dBはささやき声や図書館内レベルの音といわれています。
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ハンドルがあるので持ち運びも簡単。通常時はハンドルを本体に格納でき、デザインをじゃましません
現在、加湿量が1000ml/hを超える製品は、国内の家庭向け加湿器にはほとんどありません。広いリビングで加湿器を使うユーザーの一部は、業務用加湿器を導入しているといいます。ただし、業務用の加湿器はデザインが武骨なものが多く、水の交換やフィルターの掃除といった使い勝手はあまりよくありません。今回のLXシリーズは、業務用に迫るパワフルさを持ちながら、高いデザイン性とメンテナンス性があり、ワイドリビングにも設置しやすい製品です。
