ソニーは3月26日、耐衝撃構造の超小型デジカメ「RX0 II(Cyber-shot DSC-RX0M2)」を発表した。2017年10月に発売した「RX0」の派生モデルで、背面液晶をチルト式にしたのが大きな変更点。動画は、新たに4K動画の撮影に対応した。価格はオープンで、予想実売価格は税別85,000円前後。発売日は4月12日。

  • チルト液晶や4K動画で強化した超小型デジカメの新製品「RX0 II(Cyber-shot DSC-RX0M2)」。基本的なデザインは従来モデルを継承する

マッチ箱をひとまわり大きくした程度のサイズに、1型の大型センサーを搭載した超小型デジカメ。本体は10mの防水性能や防塵性能、2mの耐落下性能や200kgfの耐荷重性能など、優れた堅ろう性も備える。

基本性能やデザインはRX0を受け継ぐが、1.5型の背面液晶を新たにチルト構造としたのがポイント。上方向に180度、下方向に90度動くので、ハイアングルやローアングルの撮影だけでなく、自分撮りも手軽にできるようになった。新たに美肌モードを搭載し、顔の小じわやくすみを軽減できるようにした。チルト液晶の搭載により、厚みはRX0の29.8mmから35mmに、重さは110gから132gに増加している。

  • 防水性能や耐衝撃性能を保ちつつ、新たに背面液晶をチルト構造としたのがポイント

  • 背面液晶は上方向に180度、下方向に90度動く

動画は、本体のみで4K動画の撮影に対応し、動画撮影時に電子式手ぶれ補正機能が働くようにした(写真撮影時は機能しない)。さらに、スマホ用の新しいアプリ「Movie Edit add-on」を使うことで、ジンバルを利用して撮影したようななめらかな動画に仕上げることも可能。被写体を常に中心に据えた動画を生成する機能も持つ。

  • 別売のシューティンググリップ「VCT-SGR1」(実売価格は税込み9,000円前後)を装着したところ

  • ライブビューを見ながらの自分撮りが容易になる

24mm/F4の単焦点レンズは従来と同じだが、最短撮影距離を従来の50cmから20cmに短縮し、料理など撮影の幅を広げた。画像処理エンジンも改良し、従来の1.8倍に処理速度を高めた。

  • 作例。最短撮影距離が20cmに短縮されたことで、テーブルフォトが撮りやすくなった

  • レンズは24mmの超広角タイプなので、遠近感を強調した撮影も楽しめる

本体サイズはW59×H40.5×D35mm、重さは約132g(メモリーカード、バッテリー含む)。