Razerは、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスなど、ゲーミングデバイスの一流ブランドとして有名だが、ゲーミングノートPCやゲーミングスマートフォンなども手がけており、コアなゲーマーからの注目を集めている。

ノートPC「Razer Blade」シリーズの15.6型モデル「Razer Blade 15」は、薄くて軽いゲーミングノートPCとして、これまでよりも完成度を高めた製品である。

  • Razer Blade 15

Razer Blade 15は、搭載するGPUや液晶パネルの違いによっていくつかのモデルがある。海外ではグラフィックスにNVIDIA GeForce RTXシリーズを搭載したモデルが発表されているが、ここでは、リフレッシュレート144Hzの液晶パネルとGeForce GTX 1070 Max-Qを搭載した国内版の最上位モデルを試用した。

Razer BladeのBladeという名前には、刃のように薄いという意味が込められているが、今回試用した最新のRazer Blade 15はそのコンセプトをさらに推し進めたデザインとなっている。

  • Razer Blade 15

本体のサイズは、W355×D235×H17.3mm(GeForce GTX 1070 Max-Q搭載モデル)、重さは約2.1kgであり、ハイエンドクラスのCPUとGPUを搭載したゲーミングノートPCとしては、破格の薄さと軽さを実現している。このサイズと重さなら、持ち歩きも十分可能であろう。

さらに、従来のRazer Bladeは14型液晶を搭載していたが、このRazer Blade 15では、名称からもわかるように15.6型液晶が搭載されている。旧Razer Bladeの本体サイズは、W345×D235×H17.9mmで、幅が10mmしか大きくなっていないのに、一回り大きな15.6型液晶を搭載していることが魅力だ。

ベゼル幅が狭い狭額縁設計を採用することで、14型液晶搭載のRazer Bladeとほぼ同じフットプリントにも関わらず、15.6型液晶の搭載を可能にしたのだ。Razer Blade 15の左右のベゼル幅はわずか4.9mmであり、デザイン的にも美しい。

ボディは、アルミブロックをCNCによって削り出して作られたもので、表面は陽極酸化処理のブラック仕上げで傷がつきにくくなっている。天面のデザインもフラットになり、中央にはRazerのロゴがある。

  • Razer Blade 15の上面。中央にRazerロゴがある

ゲーミングノートPCとしては、比較的落ち着いたデザインであり、オフィスなどでも違和感なく使えるだろう。また、本体底面にはファンが2基用意されており、効率良く放熱できるようになっている。

  • 底面にはファンが2基用意されている