きょう24日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)では、2005年に38歳の若さで亡くなった本田美奈子.さんを特集する。

本田美奈子.さん=フジテレビ提供

1980年代、中山美穂や南野陽子らと同時期にデビューし、抜群の歌唱力からデビュー年に日本武道館でコンサートを開催するほどの人気を誇った本田さん。彼女の足跡をたどるため、MCの坂上忍が、昨年9月に埼玉・朝霞市にオープンした「本田美奈子.ミュージアム」を訪問した。

そこで迎えてくれたのは、演歌歌手の坂本冬美。坂本は、かつて同じレコード会社に所属していた縁から本田さんとはデビュー以来の友人で、くしくも本田さん、坂上、坂本の3人は同じ1967年生まれだ。坂本からは、本田さんの圧倒的な声量に隠された謎が明かされる。

「本田美奈子.ミュージアム」内に展示されている本田さんの楽屋を忠実に再現したスペースでは、本田さんの母・美枝子さんが坂上と坂本を迎える。美枝子さんからは、本田さんが「急性骨髄性白血病」と診断された2005年1月当時の本田さんの様子が語られる。

微熱やめまいはあるものの、そこまで重く受け止めていなかった本田さんだったが、病院での診断後、即入院し無菌室での生活を余儀なくされることに。激痛を伴う治療が続いても、抗がん剤治療によって毛髪が抜け落ちても、本田さんはいつも明るかったという。また、無菌室での生活を続ける本田さん自身が心境を吐露した音声も公開される。

入院から3カ月、記念すべきデビュー20周年を病室で迎えた本田さんの元に、1本のビデオテープが届き、そこには、歌詞のない楽曲を歌い上げる福山雅治の姿があった。実は、本田さんは福山のファン。このビデオテープは、彼女を励まそうと関係者が企画し、福山も賛同して作成されたものだった。なぜ楽曲に歌詞がないのか、そこには福山をはじめ、この企画に賛同したアーティストたちの深いメッセージが込められていた。

さらに、番組では「さい帯血手術」により一時は劇的な回復を見せ、退院する際にお世話になった医師や看護師に「アメイジング・グレイス」を披露する本田さんの歌声を録音した音声、抗がん剤治療で髪の毛が抜けた姿を隠すため常に頭に巻いていたバンダナを外し、ありのままの姿を撮影した貴重な写真、さらには本田さんが最後に歌声を披露した場面を撮影した貴重な映像などを紹介。

そして今回、初公開を許されたのが、母・美枝子さんでさえ読んだことがなかったという本田さんの“闘病日記”。「苦しいのはもう嫌!」「私は歌を通して希望を与えることができたらと思っているのに、神様は歌わせてくれないのですか?」…いつも笑顔だったという本田さんの闘病日記には、読み上げる坂上が思わず涙でむせぶほどの、過酷な闘病生活の真相がつづられていた。

さらに、生前のまま残された、本田さんの部屋も初公開。自宅には、闘病生活の壮絶さが伝わる、ある物がそのまま残されていた…。

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