デロンギから2018年10月に発売された「マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート(以下、CGH1011DJ)」。簡単に紹介すると、バーベキュー用グリルとホットプレートの1台2役となる調理家電ですが、実はほかにないギミックや仕掛けが満載。2018年10月に行われた記者向け体験会で、「コレ絶対欲しい!」と衝動買いを決意……したのですが、せっかくなので購入前に一度試してみようということでお借りして、自宅で使ってみました。

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    イタリアの家電メーカー・デロンギから2018年10月26日に発売された「マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート CGH1011DJ」。オンラインストアでの直販価格は43,070円(税込)

グリルとホットプレートが合わさった、だけじゃない

CGH1011DJは、グリルとホットプレートという2つの機能を持つ調理家電。これだけだと、似たような製品がほかにないわけではありませんが、ユニークなのは3つのポジションで調理できるところです。

真ん中で2つ折りになる本体は最大180度まで開き、全開にすると2面のホットプレートとして利用できる"BBQポジション"になります。このときのサイズはホットプレートにしては大き目のW46×H12×D61.5cmとなり、たとえば直径20cmほどのお好み焼きが1度に4枚も焼けます。

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    本体右側にあるロックを解除すると、本のように開きます。本体は上下2面のプレートで構成

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    180度まで全開するとBBQポジションに。2面のホットプレート状になります

上下のプレートを折りたたんだ状態だと、2通りの使い方があります。1つ目は上下のプレートに食材を挟んで焼く"コンタクトポジション"。上面プレートの高さは4段階に調節でき、食材をつぶすことなく両面焼きが可能です。2つ目は"グリルポジション"。上下プレートの間を空けて固定することで、グリルのように下側は直焼き、上側は熱によってじんわりと加熱します。こちらも、4段階で高さを調節できます。

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    食材を挟んで焼けるコンタクトポジション

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    本体ヒンジ部分の右脇にあるつまみを合わせることで、高さを調整できます

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    つまみを「GRILL」に合わせることでグリルポジションに

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    グリルポジションも、高さを4段階で調節可能です

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    本体後ろの構造。プレートの中央に穴があり、下の油受けにたまった油が落ちる仕組みになっています

通常、グリル調理器具はヒーターの上にプレートをセットし、伝わった熱により加熱するというのが一般的ですが、CGH1011DJでおもしろいのはプレート裏面にヒーターがくっついていること。熱の立ち上がりが早く、細かい温度制御によってムラなく食材を加熱します。

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    プレートは簡単に着脱可能。裏面にヒーターが搭載されていますが、しっかりとシーリングされており、水洗いもできます

上下のプレートは、60度~230度の範囲でそれぞれ温度設定が可能。60度~120度までは20度刻み、130度~230度までは10度刻みです。BBQポジションの場合も1面ずつ異なる温度を設定できるので、同時に2つの料理をつくるなど、バラエティーに富んだ使い方が考えられます。タイマーは最大90分まで1秒単位で設定でき、加熱終了時はアラームで知らせてくれるのです。

また、操作ダイヤルの真ん中にある「SEAR」(焼き付け)ボタンを押すと、最高で240度まで温度が上昇し、1分経つと加熱が自動で終了します。料理の仕上げに、食材の表面をカリッと焼き上げるのに便利な機能でしょう。

  • マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

    本体操作部。上下プレートそれぞれの温度を設定するダイヤル×2と、ダイヤルの左側にはタイマーボタンががあります。ダイヤルの中央にある「SEAR」ボタンを押すと、240度で1分間加熱します

機能の紹介はここまでにして、ここからは実際の使用感をレポートします。