今年放送された民放連続ドラマの全話平均視聴率が出そろい、トップは、17.6%をマークした『99.9-刑事専門弁護士-SEASONII』(1月期、TBS系)となった(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

2018民放連続ドラマ全話平均視聴率ベスト10

  • 対象は2018年にプライムタイム(19~23時)で放送された地上波民放連続ドラマ。12月23日放送分までの各話番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。
    ※『相棒 season17』は12月12日終了時点の9話平均の数字。

『99.9』は嵐・松本潤の主演で、「SEASON2」は、16年4月期に放送された人気作の続編。最終話は21.0%に達し、これが、今年の民放連ドラで唯一の20%超となった。

2位は、米倉涼子主演の『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(10月期、テレビ朝日系)。米倉×テレ朝木曜21時は、昨年は大ヒットシリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』を放送して全話平均20.9%という驚異的な数字を記録したが、設定を変えても全話平均15.7%という高数値となった。

3位は、水谷豊演じる杉下右京と、反町隆史演じる4代目相棒・冠城亘のコンビが4年目を迎えた人気シリーズの『相棒 season17』(10月期、テレ朝系)。昨年同時期放送の「season16」は14.8%(17年10~12月放送分平均)だったが、それから0.7ポイント上昇して15.5%(18年10~12月放送分平均)をマークしている。

上位10作品は、TBSが4作品、テレ朝が6作品と2強時代が鮮明に。TBSはそのうち3作品が「日曜劇場」とブランド力を見せつけ、テレ朝は4作品が刑事ドラマと得意分野で結果を出した。

ゴールデン・プライム帯視聴率トップを走る日本テレビは、今年放送の連ドラで2ケタに届く作品がない状況。フジテレビは、看板枠の月9が『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(7月期)、『SUITS/スーツ』(10月期)と2クール連続で2ケタに乗せ、復活の兆しを見せている。

  • 『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』に出演した(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳