俳優・阿部寛主演のTBS系『下町ロケット』が23日に最終回を迎え、10月スタートの秋の民放連続ドラマの全話平均視聴率が出そろった。トップは、全話平均15.7%をマークした米倉涼子主演『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』、2位は現時点での全話平均15.5%の水谷豊主演『相棒』で、初回・中間平均に引き続き、テレビ朝日のドラマがトップ2を占めた(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区 ※以下同)。

2018民放秋ドラマ全話平均視聴率ランキング

  • 対象は10月スタートのプライムタイム(19~23時)に放送されている地上波民放連続ドラマ。12月23日放送現在の各話番組平均視聴率を元に放送時間を加重平均して算出。『獣になれない私たち』と『中学聖日記』の第4話は、日本シリーズ中継のため放送時間が繰り下がっている。
    ※『相棒 season17』は12月12日終了時点の9話平均の数字。

米倉涼子が“外科医”から“元弁護士”になって活躍する『リーガルV』は15.0%でスタートし、第2話で18.1%と今期ドラマ(GP帯)の最高視聴率をマーク。第4話は、日本シリーズ中継のために1週延期となったが、16.5%と視聴者を離さず、高水準をキープし続けた。

『リーガルV』米倉涼子(左)と『相棒』水谷豊・反町隆史

水谷演じる杉下右京と、反町隆史演じる4代目相棒・冠城亘のコンビが4年目を迎えた人気シリーズの『相棒』は、初回17.1%で発進すると、第2話では17.9%に上昇し、その後も高視聴率で推移した。1月1日(21:00~23:15)には恒例の「元日スペシャル」が控え、来年3月までの2クール放送となる。

次いで3位は、『下町ロケット』。初回13.9%でスタートし、その後も11~12%台を記録するなど、大ヒットを記録した2015年版(初回16.1%、最終話22.3%)に比べて低調な推移となったが、第10話で15.5%、最終話で16.6%と貫禄を見せた。同作も、1月2日(21:00~23:15)に「特別編」が放送されることになっている。

4位もテレ朝で、こちらも人気シリーズの沢口靖子主演『科捜研の女』がランクイン。5位の織田裕二主演『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)は、月9ドラマとして前クールの『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』に続き、2作連続の全話平均2ケタに。6位の戸田恵梨香主演『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)は最終話で自己最高の13.2%を記録し、全話平均2ケタはここまでの6作品となった(前クールと同数)。

昨年10月期の綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』(全話平均12.7%)以来、全話平均2ケタ作品がない日本テレビは、賀来賢人主演『今日から俺は!!』が終盤に向けて盛り上がりを見せ、最終話も12.6%をマークしたが、全話平均は9.9%と惜しくも2ケタに届かなった。