G-SHOCKファンのみなさん、覚えてるでしょうか。純金で作られた「金無垢G-SHOCK」を。2015年3月、スイス・バーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2015」にて、コンセプトモデルとしてお披露目となった唯一無二のG-SHOCKです。

  • 金無垢G-SHOCK

    BASELWORLD 2015のカシオブースで見た金無垢G-SHOCK。手に持つとずっしり重みを感じるにも関わらず、手が震えました

この金無垢G-SHOCKは、1983年に初代G-SHOCKを世に送り出したカシオの開発者・伊部菊雄さんの飽くなきチャレンジによって創造されたもの。BASELWORLD 2015のあと、日本でも一部のショップで展示されていたので、目にしたことがある人もいると思います。もちろん、世界に1本しかないG-SHOCKです。

「永遠の価値(金)と究極のタフネス(G-SHOCK)の融合」をコンセプトに掲げた金無垢G-SHOCK、世界中から「売ってくれ」の声が殺到したそうです。

しかし、伊部さんは言い続けてきました。「金無垢G-SHOCKはあくまでコンセプトモデルで、なんの評価もしていません。評価していないもの、品質を保証できないものを、お売りすることはできません」と。

  • 金無垢G-SHOCK

    2018年12月13日、東京・渋谷で開催された「G-SHOCK FAN FESTA SHIBUYA 2018」、伊部さんのスピーチから1コマ。イベントの模様は追って詳細にレポートします

ついに!

一里塚のコンセプトモデルとして歴史に刻まれた金無垢G-SHOCKですが、伊部さんたちの「Dream Project」は密かに続いていたのです。

そしてそしてついに! なんとこの金無垢G-SHOCKが販売されることになりました!

  • 金無垢G-SHOCK

    こちらも伊部さんのスピーチから。個人的には、金無垢G-SHOCKの話題が一番びっくりしました

ほとんど手作業で作られるという金無垢G-SHOCK、1カ月に3本しか完成できないとのこと。世界限定35本! 完全受注生産でファンの手に渡ります。現時点ではこれしか分かりませんが、詳細は2019年2月以降に明らかになります。

純金ということで、価格は○百万円? ○千万円? と想像は尽きません。しかも全世界でたったの35本。「G-SHOCK 35周年ファイナルを飾るにふさわしい、夢のスペシャルモデル」、その通りですね。詳細が分かりしだい、続報をお届けします。

  • カシオ計算機・伊部菊雄さん

    カシオの伊部菊雄さん。「絶対に壊れない時計を創りたい」を目指すものの、失敗の連続。辞表を出そうと決め、その直前、時計の耐衝撃構造を閃いた伊部さん。こうして生まれたG-SHOCK、誕生35周年をむかえました