お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、9日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00～11:15)で、お笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶとスーパーマラドーナの武智が2日放送の『M-1グランプリ2018』(ABCテレビ・テレビ朝日系)審査員の上沼恵美子に暴言を放った騒動について言及した。
松本人志
番組冒頭、司会の東野幸治は概要を説明した上で「果たして松本人志さんは何をおっしゃるのか。なんとなく皆さんが注目しているんですけども」とコメントを求める。松本は神妙な面持ちで「僕、一番言いたいのは……エンディングで俺泣いてねぇし。論点はここですよね」とはぐらかしてまずは笑いを誘い、「『泣きそうや』って言っただけやのに、『松本泣いた』って。泣いたヤツは一番『泣きそう』とは言わないですからね!」と訴えた。
ここで切り替え、「(暴言の)動画は見てないです。否が応でも耳には入ってくるので。まぁまぁ、そうかということなんですけどね」と2人が起こした騒動に触れる。「簡単に言うと、ハロウィーンで騒いでいた若者たちと変わらないことを彼らはやってるんですよ」と指摘し、「違うのは彼らも40のオッサンだし。上沼さんは軽トラじゃないし」と淡々と語った。
一方で、「僕も若い頃は生放送で審査員に楯突いたことはあるんですけど、僕はお酒にまかせて言ったことはないし、本人に直接言って来た。また、その人は全くお笑いに関係ない審査員ですごく偉そうだったので、僕も途中でキレちゃった」と自身の過去を告白。その上で、「彼らは何よりも勉強不足ですよ。上沼さんという人がどれだけの人か本当に分かっていない。勉強不足だし、勉強が不足しているということすら勉強できていないと思います」と痛烈に批判した。
さらに、「吉本ではない人で、女性目線で、僕の先輩で当然尊敬できる人であのポジションに座れる女性はあの人しかいない。そこを言われてしまうと、俺はキツイなと」と吐露しつつ、「おそらく上沼さんのことだけを言ってるんじゃないと思うんですよ。たぶん僕のことも含まれてるんやろうな。審査員に対する鬱憤(うっぷん)みたいなものが溜まってるんやろうなと思うんですよ」と推測。現役で漫才をしてない審査員への疑問の声を「分からんでもない」と理解を示し、「だから上沼さんと来年あたり、男女コンビで初の優勝を狙うかという話ですよね」と冗談を飛ばす。
また、「審査員を一般人にすべき」という意見にも触れ、「僕が違うかなと思うのは、プロが見ているという緊張感の中でエンターテイメントがすごく向上していく。一般の人に向けての笑いばかりやっていると絶対にクオリティは下がっていく。だからといって俺が審査員やりたいわけじゃないよ?」と補足。「『お酒を飲んでSNSするな』とみんな言うんですけど、それはそれで変な考え方だなと思って。いくらお酒飲もうが、全く思ってないことは言わないですからね」「僕が怒ってもしょうがない。思ってることを怒ってもしょうがない」と2人の愚行にあらためて触れ、「ただ、スーパーでサーモンは買わないですけど。トロも買わない」とオチをつけていた。
