第31回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された映画『半世界』(2019年2月公開)で主演を務めた稲垣吾郎が30日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶に、阪本順治監督とともに出席。長谷川博己、渋川清彦、池脇千鶴との共演について、「ずっとファンだった俳優さんたちなので僕の中で宝物」と語った。

『半世界』稲垣吾郎

稲垣吾郎

阪本監督の完全オリジナル作品となる同作は、美しい地方都市を舞台に、40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、誰もが通るある地点の葛藤、家族や友人との絆、希望を描く物語。主人公の炭焼き職人・紘を稲垣が演じ、紘のかつての同級生・瑛介を長谷川、紘と瑛介の同級生・光彦を渋川、そして、紘の妻・初乃を池脇が演じた。

稲垣は、3人との共演について「感激だった。ずっとファンだった俳優さんたちなので、ご一緒させていただいたことが僕の中で宝物」と語り、2・3月に三重県の伊勢志摩で行った撮影を振り返って「現場ではその土地の力が大きくて、僕の家の設定のおうちに合宿みたいな形で1カ月以上いて、その場所とかスタッフのみなさんに引き寄せられて、あれは現実だったのかな? 夢だったのかな? と思うような経験だった」と不思議な感覚を明かした。

25日に六本木ヒルズアリーナで行われた同映画祭のレッドカーペットイベントでは、監督・キャストが集結。稲垣は「久々に長谷川さん、渋川さん、池脇さんとお会いして、1カ月間くらい合宿して映画を作っていた3人とはまったく思えない感じがして、長谷川さんだったら『まんぷく』のお兄さんにしか見えなくて(笑)。今まで僕が映画で見ていた3人がいて…」と共演した3人とは思えなかったそうで、「映画の力、撮影の力って不思議だなと。監督がそういう世界を作ってくださった」と話した。

また、「現場ではそんなにしゃべらなかったんですが、レッドカーペットを歩かせていただいたあとに、監督がつれていってくださって初めてご飯を食べに行けた」と、みんなで食事をしたことも明かし、「あの仲間みんなでお酒を飲むことができて楽しい夜でした」と語った。

  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 阪本順治監督と稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎
  • 『半世界』稲垣吾郎