別府ロープウェイはこのほど、山麓側に位置する別府高原駅を大幅改装したと発表した。内装の一新、各案内の多言語表記、山上中継ディスプレイの設置などで増加の著しいインバウンドに対応するとともに、国内外を問わず多くの利用客に見やすくわかりやすい案内を提供できる明るく広々とした駅へと生まれ変わったという。

  • リニューアルした「別府高原駅」カウンターのイメージ

別府ロープウェイは、阿蘇くじゅう国立公園・鶴見岳(高さ1,375m)の山上に位置する鶴見山上駅(高さ1,300m)まで10分で案内するロープウェイ。今回の別府高原駅の改装では、これまで分かれていたきっぷ売り場と売店のカウンターをフロア中央でひとつにまとめている。改札口の幅も最大150cmに広げられて通りやすくなり、全体的に木目を基調として高原駅の名前にふさわしい優しい雰囲気の内装へと変わった。

天井からの下がり壁にはピクトグラムのほか、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語を表記し、のりばやきっぷ売り場の場所がひと目でわかるようにした。きっぷ売り場と改札口にそれぞれ大画面で見やすい40インチディスプレイを設置し、そのときの運行状況に合わせて随時更新される時刻表や山上の気象状況、日々のお知らせを4カ国語で表示。きっぷ売り場にも4カ国語表記の運賃表を設置した。改札口には、時刻表などを表示するディスプレイとは別に、山上からの展望やミヤマキリシマ、紅葉、積雪、霧氷の様子などがリアルタイムでわかる40インチディスプレイの中継モニターを設置している。

  • リニューアルした「別府高原駅」カウンター

  • 改札口に設置された40インチディスプレイ

  • ロープウェイ2号搬器「つるみ号」

ロープウェイ2号搬器「つるみ号」のロープと搬器をつなぐ走行機と懸垂機も更新し、シルバーカラーと曲線のフォルムで近未来的なデザインとした。なお、1号搬器「ゆふ号」の更新については来年を予定している。