クレジットカードの請求額に応じて付く「ポイント」。このポイント還元率が高ければ高いほど、お得な気がしますよね。そこで今回は、ポイントが貯まりやすいクレジットカードのオススメや選び方、注意点などについて解説します。

  • ポイントがたまりやすいクレジットカード、オススメと選び方

ポイントが貯まりやすいクレジットカードとは

クレジットカードの請求額に応じて付与されるポイントは、そのカードによってさまざまに異なります。そして、還元率が高ければ高いほど、ポイントが貯まりやすいといえます。

(例)3万円分のクレジットカード払いの場合
0.5%のポイント還元: 3万円×0.5%=150ポイント
1.0%のポイント還元: 3万円×1.0%=300ポイント
1.2%のポイント還元: 3万円×1.2%=360ポイント

多くのクレジットカードでは、請求額に対して、0.5%~1.0%のポイント還元があります。そのため、1.0%を超えるポイントが得られる場合には"ポイントが貯まりやすい"と考えて良いでしょう。

ただし、携帯電話、車、旅行、ネットのショッピングモールなど、決まったところで利用する場合のみ還元率が1.0%を超えるカードは多いです。種類としては少なくなるものの、どこで使っても1.0%以上の還元率をうたうクレジットカードがオススメとなります。

ポイントが貯まりやすいカードのオススメ

そこで今回は、公共料金の支払いから普段の買い物まで、クレジットカード払いで1.0%以上のポイントが付くカードを3つご紹介したいと思います。

1.REX CARD

年会費無料で1.25%のポイントが貯まります。ポイントを発行会社独自の「Jデポ」というポイントに交換することで、Jデポ1ポイント=1円がクレジットカードの請求額から値引きされる点も特徴です。さらに、発行会社の運営するJACCSモールを経由して買い物をすると1.75%、カカクコムグループのサイトで買い物(価格.com安心支払いサービスを利用)をすると1.50%と、還元率が上がるのも魅力となっています。

2.Reader's Card

還元率1.25%、Jデポへの交換によるクレジットカード請求額からの値引き、JACCSモール経由での優待などは、REX CARDと同様です。特徴として挙げられるのは、電子マネーnanacoへのクレジットチャージでポイントが付与される点。セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどをよく利用する方にオススメです。初年度は年会費無料。次年度も、年間のカード利用合計金額が30万円以上であれば無料になります。

3.リクルートカード

還元率は1.2%。ポンパレモールやホットペッパーなど、リクルート運営サイトで幅広く使えるリクルートポイントが貯まり、1ポイント=1円で利用可能です。しかも、リクルート運営サイトでは還元率が高くなり、最大4.2%のポイントが貯まります。nanaco以外の電子マネーへのクレジットチャージでもポイントが付与されるほか、ローソンなどで使えるPontaポイントへの交換も可能です。

  • 高還元率カードの比較表

ポイントが貯まりやすいカードを作る前に確認したいこと

高還元率のカードは「ポイントが貯まりやすい」というメリットがある反面、生活スタイルに合っていないと不便を感じてしまうケースもあります。カードを作る前に、次のことを確認しましょう。

貯まったポイントが使える場所・サービス

カードによって貯まったポイントが使える場所やサービスはさまざまです。普段使っているお店などでポイントが使えるか、自分にとって使いやすいかどうかを、事前に確認しておきましょう。

WEB明細か否か

郵送ではなく、毎月の利用明細をオンライン上で確認するWEB明細のみが設定されているカードもあります。この場合、支払日前の決まった日にち・時間に月に一度意識して確認することを習慣づける必要があるかもしれません。

ただWEB明細には、ペーパーレス化になり環境にやさしい、紙の明細と違って破棄する過程で個人情報を誰かに見られる心配がないというメリットもあります。

リボ払い設定の有無

カードによっては、申し込み時にリボ払いが設定されてしまうものがあります。支払いを1回で済ませたい場合には、リボ払いの設定額を限度額の上限にする、あるいは1カ月の利用額を上回る金額に変更するといった対応が必要になります。

ポイントの有効期限

せっかく貯めたポイントも、有効期限が過ぎてしまえば無意味になってしまいます。目標とするポイントが貯められそうな有効期限が設定されているか、確認しましょう。

使い方を工夫して、より多くのポイントを貯めよう

そして、より多くのポイントを貯めるためには、以下の点に注意してみましょう。月単位ではさほど差を感じないかもしれませんが、1年経ったときに効果を実感できるのではないでしょうか。

電子マネーを活用する

電子マネーへのクレジットチャージでポイントが付与されるカードを選んだ場合には、コンビニやスーパーなどで電子マネーを使うようにするとよりお得です。チャージだけでなく、電子マネー利用時のポイントもダブルでゲットできます。

さらなるポイントアップの加盟店を使う

ポイント還元率が高くなるネットショップでの買い物や、美容室・飲食店の支払いなどにクレジットカードを使いましょう。カード選びの際に、対象となる加盟店の利用が多いかどうかも確認しておくと良いでしょう。

固定費をクレジットカード払いにする

光熱費や水道費、保険料など、定期的に必ず支払う必要のある固定費は、家計の中でもきちんと支払いの準備がされているお金ですので、クレジットカード払いにして毎月確実にポイントを貯めていきましょう。

また、"ポイントのためにクレジットカードを使う"のではなく、"普段の生活の中の支出をクレジット払いにする"という視点も大事です。自分のライフスタイルに合ったカードを選んで、上手にカードとポイントを活用できるといいですね。

※写真と本文は関係ありません

朝日 莉恵(あさひ・りえ)
小学生男子のママ。住宅ローンや教育費などの知識を深めるため、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。数回の引っ越しと育児で日々の時間とお金の大切さを知る。ブログ「只今実践中 子育て家庭の家計管理のヒント」では家計のコツと家事のヒントを伝えながら個別相談・マネー講座・執筆などで活動中。家事と家計の両方で主婦の笑顔を作る快適生活を実践中。AFP/ライフオーガナイザー2級/マイライフエフピー認定ライター