ユニットコムは5月10日、「iiyama PC」ブランドのビジネスPC「SOLUTION∞」シリーズから、新たにAI開発・ディープラーニング専用PC「DEEP∞」シリーズを発表した。17.3型ノートPCなど3モデルを5月下旬より順次出荷する。BTOに対応し、価格は税別239,980円~。

  • 17.3型ノートPC「DEEP-17FG101-i7-VNRVI」

ユニットコムでは、DEEP∞シリーズ導入の背景として、ディープラーニング(深層学習)の研究加速、様々な企業でのAIの検討・導入が進む「第三次AIブーム」に伴い、開発用PCのニーズが高まっていると分析。これまで手がけてきたビジネスPCのノウハウと、業界各社の協力のもと、「手軽さ」と「導入しやすさ」に主眼を置いて開発したとする。合わせて、DEEP∞の特集ページも開設した。

  • 新シリーズとなる「DEEP∞」(ディープインフィニティ)

  • 「DEEP∞」シリーズのロゴイメージ

DEEP∞シリーズでは、複雑な設定をしなくても最新の開発環境がローカルで利用できる「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」に対応。ディープラーニング用フレームワークをダウンロードすれば、複雑な環境設定や整合性にわずらわされることなく運用を開始できる。

  • NVIDIA GPU Cloud(NGC)に対応する(イメージ図)

企業の研究現場などから要望が多かった「デスクサイドで並べて使いたい」「プレゼンテーションや客先のデモに持ち運びたい」といった、業務上のニーズに応える製品として、3タイプをラインナップ。

17型ノートPC「DEEP-17FG101-i7-VNRVI」(税別289,980円~)、ミニタワーデスクトップPC「DEEP-M037-i7-XNR」(税別239,980円~)、タワー型ワークステーションモデル「DEEP-TEXA-XW23-XND」(税別449,980円~)だ。

17型ノートPC「DEEP-17FG101-i7-VNRVI」

17.3型ノートPCのDEEP-17FG101-i7-VNRVIは、ハイエンドGPUのGeForce GTX 1080を搭載。デスクトップPCと遜色ない性能を持ち、サンプルコードの作成やデモ、プレゼンなど、AI開発の最前線での活用を想定する。

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8700(3.20GHz)、チップセットがIntel Z370、メモリがDDR4-2400 16GB(8GB×2)、ストレージがM.2 SSD 250GB(NVMe)および1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080(8GB)、光学ドライブは非搭載。ディスプレイは17.3型フルHD液晶(1,920×1,080ドット)。OSはWindows 10 Home 64bit。

ネットワークは、1000BASE-T LANポート×1、IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 2×2 Dual Band Wi-Fi、Bluetooth 4.2。インタフェースとして、USB Type-C 3.1(Thunderbolt 3兼用、充電非対応)×1、USB Type-C 3.1×1、USB 3.0×4、HDMI×1、miniDisplayPort×2、SD/SDHC/SDXCカードリーダー、200万画素Webカメラなどを装備。バッテリー駆動時間は約2.7時間。本体サイズは約W418×D296×H41mm、重量は約4.28kgだ。

ミニタワーデスクトップPC「DEEP-M037-i7-XNR」

  • ミニタワーデスクトップPC「DEEP-M037-i7-XNR」(ディスプレイはオプション)

ミニタワーデスクトップPCのDEEP-M037-i7-XNRは、新規のAI開発や、ディープラーニングをこれから学ぶユーザー向けのモデル。デスクサイドにもう一台置きたいというニーズを想定し、冷却性に優れたコンパクトシャーシに、「最初の一台」としてもっとも相談の多かったというシステム構成とした。

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8700(3.20GHz)、チップセットがIntel Z370、メモリがDDR4-2666 16GB(8GB×2)、ストレージがSSD 240GBおよび1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080 Ti(11GB)、光学ドライブはDVDスーパーマルティ。ディスプレイは付属しない。OSはUbuntu 16.04 LTS。

ネットワークは、1000BASE-T LANポート×1。インタフェースとして、USB 3.0×6、USB 2.0×2、S/PDIF出力×1、HDMI×1、DisplayPort×3、DVI-D×1など。本体サイズはW190×D415×H357mm。

タワー型ワークステーションモデル「DEEP-TEXA-XW23-XND」

  • ワークステーションモデル「DEEP-TEXA-XW23-XND」(ディスプレイはオプション)

ワークステーションモデルのDEEP-TEXA-XW23-XNDは、長時間の高負荷運用を想定したモデルで、Intel AVX-512を搭載する新世代Intel Xeon W-2123を採用。拡張性も重視しており、Tensorコア搭載のNVIDIA TITAN-Vを最大2基、搭載可能になっている。

主な仕様は、CPUがIntel Xeon W-2123(3.6GHz)、チップセットがIntel C422、メモリがDDR4-2666 32GB(8GB×4)、ストレージが1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080 Ti(11GB)×2、光学ドライブは非搭載。ディスプレイは付属しない。OSはUbuntu 16.04 LTS。

ネットワークは、5000BASE-T LANポート×1、1000BASE-T LANポート×1。インタフェースとして、USB 3.1×2、USB 3.0×6、USB 2.0×2、S/PDIF出力×1、HDMI×1、DisplayPort×2など。本体サイズはW199×D488×H435mm。