TBSは、7月期の日曜劇場枠(毎週日曜21:00~)でこうの史代の漫画『この世界の片隅に』を連続ドラマ化。ヒロイン・すず役に女優の松本穂香、すずの夫・北條周作役に俳優の松坂桃李が決定し、3日に横浜市内のスタジオで行われたキャスト発表取材会に出席した。

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    すず役の松本穂香と夫・北條周作役の松坂桃李

昭和20年ごろの軍港都市の広島・呉で懸命に前を向いて生きた北條すず・周作夫婦とその家族たちの日常を描く同作。すず役はオーディションで決定し、約3,000人の中からNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で青天目澄子を好演した松本穂香が選ばれた。

松本は、決定したときの心境を「正直うれしいという感情よりぽかんという感じ。信じられない気持ちでいっぱいだった」と告白。「オーディションの時点からすずさんという役をもっと知りたいし、本当にやりたい、やるんだという気持ちで受けさせていただいていたので、あとからじわじわ、すずさんになれるんだといううれしさは大きかったです」と喜びを語った。

普段から下駄をはいて生活しているすずさんになりきるため、「散歩に行くときに下駄を履いたり」と準備しているという松本。方言については「方言というか『へー』とか『ほー』というのが多いんですけど、広島弁はかわいいです。『ほうじゃねー』とか言ってます」と明かした。

夫・周作役の松坂桃李は、オファーを受けたときは「これを連ドラでやるんだという衝撃の方が強かった」と打ち明け、「連ドラだからこそ時間を積み重ねて視聴者に届けられるので、それはすごい楽しみだしワクワクしました」とのこと。「戦争を知らない僕らの世代がやる意味。この時代でしか伝えられないことを伝えていきたい。すずさんの夫役ということでしっかり寄り添いながら、小さい幸せを築きながら生きていけたら」と意気込みを語った。

松坂はすず役の松本について、対面する前に衣装合わせ時の写真を見て「雰囲気がすずさんにぴったりですごいなと思った」と言い、実際に本読みで会ったときも「雰囲気がぴったり」と感じたという。松本も松坂について「松坂桃李さんすごい合うなと勝手に思っていて、お母さんと話していたので、聞いたときに『わあ!』って」とぴったりだと語った。

番組では当時の世界観を忠実に再現するため、呉市に実在していた古民家を移築し、撮影を行う。この日は移築作業中の家をバックに写真撮影を実施。2人は「再現度がすごかった」「美術さんすごい」などと話した。

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また、すずが嫁ぎ、家族として新たな生活を始める北條家の面々には、豪華俳優陣が集結。とある事情で嫁ぎ先から出戻ってきた周作の姉・黒村径子は尾野真千子、周作と径子の父・円太郎は田口トモロヲ、母・サンは伊藤蘭が演じる。ドラマオリジナルキャラクターで、北條家の隣に住む刈谷幸子は伊藤沙莉、北條家の近くに住む、夫が出征中の主婦・堂本志野は土村芳に決定。そして、すずの妹・すみは久保田紗友が演じる。

脚本は『ちゅらさん』『ひよっこ』『最後から二番目の恋』などの岡田惠和氏、演出は『カルテット』『逃げるは恥だが役に立つ』などの土井裕泰氏。音楽は1994年の『時をかける少女』(フジテレビ系)以来、24年ぶりの民放連続ドラマ登板となる久石譲氏が担当する。

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