CT(Computed Tomography)型機内持込手荷物検査用X線検査装置

CT(Computed Tomography)型機内持込手荷物検査用X線検査装置

国土交通省航空局は4月19日より、羽田空港国際線ターミナルビル内に「CT(Computed Tomography)型機内持込手荷物検査用X線検査装置」の運用を開始することを発表した。先進的な保安検査機器の運用を開始することで、検査に係る旅客の負担を抑え、検査の円滑化を図りつつ厳格化を実現する航空保安検査の高度化を図る。

CT機は、これまでのX線検査装置では使われていなかったCT技術により、全方向からモニタ確認が可能な画像を生成でき、従来の装置よりも高い検知能力を持つとともに高度な解析処理ができる装置。また、今般導入するCT機を使って、従来の装置との相違点を確認することにより、保安検査の円滑性に対するCT機運用の影響等について検証することを予定している。

国交省は2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、「テロに強い空港」を目指し、先進的な保安検査機器の導入を推進している。今回はその一環であり、CT機の装置は東京国際空港ターミナルビルが設置し、航空会社が運用、また、国土交通省航空局は整備費用の全額を負担する。