テレビ東京系ドラマ『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~』(毎週水曜 21:54~22:48)が7日、最終回を迎える。

  • 左から松重豊、大杉漣、田口トモロヲ、光石研、遠藤憲一

    左から松重豊、大杉漣、田口トモロヲ、光石研、遠藤憲一

同作は、日本映画界を支える名バイプレイヤー(遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研)が、本人役としてシェアハウスで共同生活を送るという設定で2017年に放送され人気となったドラマ。新作では、島のシェアハウスでの5人の共同生活を描いた。

大杉漣さんがクランクアップ前の2月21日に急性心不全のため亡くなったため、残りの回は検討中となっていたが、「放送してほしい」という声に、予定通り全5回が放送されることになった。大杉さんは同作の撮影が終わり、食事を済ませ自室に戻った後に体調不良を訴え、共演中の松重付き添いのもと、病院に搬送されたという。亡くなった際には、共演の遠藤、田口、松重、光石と、一部の制作スタッフ、そして家族が見守った。

誰よりも同作を愛していた大杉さんは、スーツ姿で海から出てくるというオープニングの演出も自ら提案。放送前には「『日本のおじさんたち、結構捨てたもんじゃないよ』という、ただ渋いだけじゃなくて、いろんな“ヒト”として生きてる姿みたいなものが、このドラマの中で散りばめられているような感じがしています。そういう意味では新しいドラマなのかなと思うので、 是非一人でも多くの方に見て頂きたいと本当に願っています」と語った。

最終話となる第5回は、劇中劇『しまっこさん』に出演する本田望結、吉田羊、野間口徹、森下能幸、でんでんに加えて、渡辺いっけい、滝藤賢一も出演。予知夢のような夢を見た"大杉"が、スタッフへの恩返しを決意し、島を去る遠藤、田口、松重、光石の4人は、大杉が書いたある手紙を発見する。ひとり残った大杉はある行動をとることになる。

濱谷晃一プロデューサーコメント(テレビ東京制作局ドラマ制作部)

最終回までぜひ放送してほしい、というテレビ東京へのお問い合わせを驚くほどたくさんいただきました。 キャスト・スタッフも「漣さんもきっと望んでいるはずだ」という思いのもと、一丸となって最終回完成に向けて突き進みました。相変わらずおじさんたちがわちゃわちゃしていて、右往左往していて、ゆるくて笑えるコメディです。でも、最終回の完パケを見て、本当に完成させて良かったと思いました。関わって下さった皆さんに対し感謝に堪えません。この 5 人での最後の『バイプレイヤーズ』を是非ご覧ください。

プロデューサー・監督:浅野敦也(ドリマックス・テレビジョン)コメント

バイプレイヤーズはラブもサスペンスもテーマもない“ゆるシブコメディ”です。でも“テーマ”はあるか もしれません。一つは“友情”です。キャストも、ゲストも、スタッフも友情があるからワチャワチャ出来 る。そんな幸せな空間がここにあります。本人役を演じるドラマですが、偽りなき友情がここにあります。 もう一つは“笑える”こと。つらい事があってもおじさん達のワチャワチャを見てクスクス笑ってもらうこ と。笑えるドラマにするために全力を尽くすこと。最終回も全力で笑わせにいきます! 是非ご覧ください!

監督:松居大悟コメント

20日の夜に「僕ら勝手に芝居してるんで、松居さんの好きなように撮ってくださいね」って話したこと。
いつも現場の最初と最後に「監督、おはようございます」「監督、お疲れ様でした」と声をかけてくれること。
少年のような笑顔。お芝居に対する姿勢。仲間への想い。
僕にとって、あなたは、とてつもないスターで、 憧れで、それなのに監督扱いしてくれて、僕はいつも、どうしていいかわからず、なんとなく笑っていました。
現実なんか塗り替えて、何度でも何度でも面白い芝居をしてもらっていいですか。
あなたがだいすきです。
おかげで一生やめられなくなりました。
5話のタイトルは「バイプレイヤーより愛をこめて」にしました。
バイプレイヤーズスタッフを代表して、あなたに、愛をこめて。
オンエア、みてください。