アスリートタレントの武井壮(44)らが、19日に放送されたTOKYO MXで放送された情報番組『バラいろダンディ』(毎週月~金21:00~21:54)で、TBS・石井大裕アナウンサーの「獣のような滑り」発言への批判に対して持論を展開した。

武井壮

武井壮

平昌五輪スピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手のレース後のインタビューで、石井アナは「日本中が最高の笑顔に包まれています」「この4年間いろんなことがあったと思います。金メダルです!」と偉業をたたえながら、「闘争心あふれる、まさに獣のような滑りだったと思います」と問いかけた。

一部メディアは、ツイッター上の反応を拾って「非難の声」と記事化。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は自身のブログで、インタビュアーが舞い上がっていたことを推測しながら、「正直腹立ったなぁ!」「しかし、明らかに不適切な表現である。このレースはTBSの担当なので、他局も同じ映像を使うのだろうが、このインタビューシーンだけは使わないで欲しい」とつづっていた。

『バラいろダンディ』ではこのことが取り上げられ、武井は「"不適切"なんかないと思いますよ。いろいろな表現があるじゃないですか。言葉なんて人によってそれをステキなものと思ってしゃべる人がいたり、鳥越さんみたいに『不適切だ』と言う人もいる。両方あってもいいと思う」と賛否どちらにも理解を示し、「以前から小平さんがチーターやヒョウになりたいとか、そんな動きをしたいと言っていたのを拾ってのものだし、長島圭一郎さんが『獣みたいになれ』と言ってたのを拾ってのこと。前段があってのことだから、それも知らずに、ただ『不適切』と言うのはおかしい」と主張。

さらに、「言葉狩りになったら何も言えなくなる」と指摘し、「いろんな方面の表現があることをみんなで容認して。それを悪い方に取って叩くのは良くない。こんな偉業を達成した人に、ひどいことを言おうと思って言う人なんかいないわけだから。そこをまずは受け取ってほしいなと思います」と呼びかけた。

一方の漫画家・倉田真由美氏は「確かにあんまり噛み合ってる感じはしなかったんだけど」と前置きし、「でもね、そんなのは些末なこと」とコメント。「もういいじゃん、何でも。彼女はすごい! あのインタビューを見てそんなことが気になってた人は気の毒だと思います」と素直な感想を述べた。