カゴメは1月29日、「野菜の好き嫌いと食経験に関する調査」の結果を発表。野菜が好きな人ほど、子どもの頃に毎日、毎食で野菜料理が食卓に出ており、おかずの品数も多いことが分かった。

  • 野菜が好きな大人になるために、どんな食経験が必要?(画像はイメージ)

同調査は2017年12月1日~4日の期間、インターネット上で行われたもの。全国の16歳以上の男女2,295名から回答を得た。

初めに、子どもの頃(小学1~3年生)と現在(16歳以上)においての野菜の好き・嫌いを調査したところ、子どもの頃は「好き」(36%)と「嫌い」(30%)がそれぞれ3割ほどとなった。

子どもの頃に野菜嫌いだった人の中で、現在の野菜好き・嫌いの割合を見たところ、大人になって野菜を好きになった人が59%いることが分かった。

  • (子どもの頃、野菜嫌いだった人に対して)あなたは野菜を食べることがどの程度好きですか?

また、野菜好きには幼少期の何が影響するかについても調査。小学生の頃の食卓でどのくらい野菜を使った料理が出ていたか尋ねたところ、「ほぼ毎食出ていた」と答えた人の割合が、野菜好きでは、野菜好きではない(「嫌い」「普通」の合計)人に比べて、朝食、昼食、夕食共に10ポイント以上高かった。

  • 小学生の頃、あなたの食事にはどのくらい野菜を使った料理が出ていましたか?

加えて、現在野菜が好きな人ほど、「夕食に出たおかずの品数」「夕食を家族そろって食べていた頻度」「夕食時の家族の会話」が多い傾向にあることも判明した。

  • 小学生の頃、ご家庭の夕食ではおかずを何品目出されることが多かったですか?

  • 野菜好きの人の方が、小学生の頃の家族での食事、会話が多い傾向にあった

「食べ物で遊ばない」「食べ物を残さない」「食卓にひじをつかない」などのしつけを受けたと回答した人も多くなっている。

  • 小学生の頃、あなたが受けた食事に関するしつけとして、以下の項目はどの程度あてはまりますか?

同調査を受けて、料理研究科・栄養士の高城順子氏は、「子どもは『甘み』『旨味』『塩味』の3つの味がベースで成長に従って『酸味』『苦味』『渋味』等を受け入れていきます。野菜には『酸味』『苦味』『渋味』これらの味が多く含まれるので食べられないことが多いですが少しずつ慣れていくようになります」と指摘。最初に食べなかったとしても、諦めず食卓に出し続けることが大切なのだという。

また「野菜の強い味を和らげる」「形や食感を変える」「好きな味と組み合わせる」といった調理の工夫も有効としている。