現代のビジネスマンの多くがストレスや疲れをためやすい環境に置かれていると言われています。「疲れを感じていますか?」と質問されたら、圧倒的に「はい」と答える方が多いでしょう。

疲れには大きく分けて「肉体的な疲労」「精神的な疲労」がありますが、皆さんは、どのようなケアをされているでしょうか。今回はアロマコーディネーターの私が、簡単に取り入れられる仕事疲れを癒やすおすすめのアロマをご紹介します。

  • 仕事疲れを癒やすおすすめのアロマをご紹介

なぜアロマなのか

アロマテラピーという言葉を耳にしたことはありますか?

アロマテラピーでは、植物や果実から抽出した100%天然の素材であるアロマオイル(精油またはエッセンシャルオイルとも言う)を使います。各植物による芳香成分が心身に良い効果をもたらすことが期待でき、健康や美容に役立てられる自然療法と言われています。

さらに、香りと脳の関係はとても密にあると言われていますので、嗅覚で感じ取った良い香りでリラックスさせたり、元気づけたりと直接心や体に作用します。

そのため、アロマは肉体的な疲労、精神的な疲労回復にも有効である上に、ホルモンバランスを整え免疫機能を向上させる効果もあると言われています。 新たにアロマオイルを選ばれる際は、100%天然のアロマオイルを選ぶことをおすすめします。

どんなアロマがいいの?

人の香りの好みは様々ですが、そのときの気分や体調でも使いたいアロマは変わってくると思います。自分の好きな香りを選ぶのも良いのですが、今回は疲れたときに有用なアロマオイルをご紹介します。

ラベンダー 

鎮痛、鎮静作用があるので筋肉痛や頭痛、月経時などの痛みに。筋肉が緊張することによって血行が悪くなりコリの原因となります。 また深いリラックス効果があるので安眠したいときに。不安の解消や精神の安定にも。

最も用途の広い精油で抗菌、殺菌作用もあり、アロマ初心者の方でもなじみやすい香りです。柑橘系やフローラル系の香りとの相性も良いのでブレンドして使うこともおすすめです。

グレープフルーツ

リンパを刺激し体液循環作用があるので、デトックスしたいときに使えます。利尿作用があり腎臓を浄化する作用があります。食欲不振、二日酔いにも。また気分を爽やかにさせ精神的に元気にしてくれますのでストレスを感じているときに気分の浮き沈みをなくし幸福な気分に作用があります。

レモングラス

副交感神経の働きを助けるのでリフレッシュ効果が高く、精神を高揚させます。代謝と血行促進に効果があるので体の強壮に役立ちます。また、乳酸除去にも適しています。またデオドラント効果、防虫作用もあります。皮脂の分泌バランスを整えたいときも良いでしょう。

アロマオイルの使い方

入浴

全身から吸収された精油成分は微量でも体内に浸透します。アロマオイルはお湯には溶けないため天然塩を一緒に使うのが良いでしょう。浴槽の大きさにもよりますが3~5滴が目安です。

芳香

空気中に拡散させます。最もお手軽な方法です。最近はアロマ対応のディフューザーや加湿器も多いので乾燥する時期にはおすすめです。その他にはマグカップに熱いお湯を入れ1~2滴のアロマオイルで湯気とともに香りを楽しむこともできます。

マッサージ

アロマトリートメントと言います。植物から抽出したオイル(キャリアオイル)で1%以下に希釈して気になる部位をマッサージします。

アロマオイルを使用する際の注意点

アロマオイルは濃縮されていて刺激が強すぎるので原液をお肌に直接つけないようにしましょう。

また柑橘系のアロマオイルは光によって反応し肌に刺激を与えたりシミなどの原因になったりもするのでお肌に使用した際は、その後数時間は紫外線を避けてください(マッサージや朝の入浴等)。妊娠初期にはラベンダーはNGです。

このように天然のアロマオイルにはそれぞれ効果、効能があります。目的に合わせ1日頑張った自分へのご褒美として心地よい香りで心身ともにリラックスさせ、それによって疲労を回復する、効果を感じてください。

小田真由美

小田真由美

1980年生まれ。ワールドマネージメント 代表取締役。アロマコーディネーター。20代の頃、アロマを使って精神的につらい時期を乗り越えた自身の経験をきっかけに、30歳のときにアロマコーディネーターの資格を取得。友人のお店や自宅の一室を利用し、アロマの知識を生かしたオリジナルの香水や石けんの販売。さらには誰でも手軽に購入できるような商品を使ったアレンジアロマグッズ作りを教えるなど、アロマビジネスを展開。その後、知人のエステティシャンに師事し、エステとアロマを使った施術も行うサロンも展開。美と健康を日々追求している5児の母。