俳優の森山未來主演の舞台『プルートゥ PLUTO』が上演されることが23日、わかった。森山に加え、土屋太鳳、大東駿介、吉見一豊、吹越満、柄本明がメインキャストを務める。

上段左から大東駿介、森山未來、土屋太鳳。下段左から吉見一豊、柄本明、吹越満

原作は、手塚治虫の名作『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」を、漫画家の浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志がリメイクしたコミック『PLUTO』。2015年に森山主演で舞台化され、ダンス、音楽、映像、パペットなどの表現方法を駆使して高評価を得た。今回は構成・演出などを新たに構築、さらにヨーロッパでの海外公演も決定した。

現代舞台芸術を牽引する世界的天才振付家シディ・ラルビ・シェルカウイが、 2015年に引き続き演出・振付を行う。ダンサーとしても高い評価を得る森山と、幼い頃からダンスを習い、大学で舞踏学を専攻する土屋のタッグだけに、パフォーマンス競演にも注目。アトムを演じる森山は「土屋太鳳さんとはいつか関わることができればと思っていたので、一緒に作品作りができるのを今から楽しみにしています。アトムとウランのデュオができたりしたら面白いですよね」と土屋に語りかけた。

舞台初出演となる土屋は、不思議な能力を持つアトムの妹・ウランと、ゲジヒトの妻・ヘレナの二役を演じる。「演技に心を奪われてから12年、『舞台』という場所に憧れ続けてきました」と明かすほど、満を持しての出演。「役を生きる役者さんがたは、動く太陽のように輝いたり、全てが消えてしまいそうなほど胸に迫ったり……素晴らしい演技をたくさん拝見してきました。だからこそ、舞台という場所を目の前にした今、畏れを強く感じています」と語り、「舞台の上で、ウランとヘレナとして生きたいと思います」と意気込んだ。

高性能ロボットでありながら自身のアイデンティティを追い求めるというゲジヒトを演じる大東は、原作ファン&前回の公演も観劇済で、同作に思いれたっぷり。「勝手に思い入れのある作品にまさか参加できるなんて……。とても楽しみです」と喜んだ。

また吉見はお茶の水博士、吹越は物語のキーパーソン・天才科学者のアブラー、柄本はアトムの生みの親・天馬博士を演じる。他、上月一臣、大植真太郎、池島優、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、湯浅永麻、森井淳、笹本龍史が出演。東京公演はBunkamura シアターコクーンにて2018年1月7~28、海外公演はイギリス・オランダ・ベルギーにて2018年2月、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて2018年3月上旬を予定している。