書斎で作家気分
1階にはロビーのほか、客室としても使える宴会場、浴室を備える。
浴室は黒を貴重とした高級感のある雰囲気だ。帯のように走っている切り替えのラインは、かつて浴室に敷かれていたタイルをそのまま残しているもの。このように、木屋旅館ではあくまで旅館としての往時の姿をリスペクトしたリノベーションが施されている。
2階には客室が5部屋あり、うち1部屋は全面アクリル張り! 常に注目を浴びていたい人にオススメだ。残りの部屋も、2部屋は床の一部がアクリル張りになっており、下の階とコミュニケーションが取れる。
また、書斎のようなこぢんまりとした客室も1室用意されている。小さな書棚には、漫画家のほしよりこが書き下ろした、木屋旅館を舞台にした小説『そういうことがずっと続く』と「抽斗に入っていた手紙」も。旅館内で読めば、フィクションと現実が重なり合うような不思議な感覚を味わえるだろう。
朝は地元のサンドイッチとコーヒーを
木屋旅館では夕食の用意はなく、スタッフも夜間は宿を去る。徒歩圏内には商店街のほか、「ほづみ亭」などの飲食店もあるので、ご当地グルメを味わいに足を伸ばしてもいいだろう。宿に帰ってからは、身内だけで別荘のようにくつろげるのが最大の魅力だ。
めいめいの部屋で夜を過ごした翌朝、スタッフも宿に戻り、軽い朝食を用意してくれる。近隣のベーカリーで仕入れたパンで作ったサンドイッチに、淹れたてのコーヒーを楽しもう。
他にも木屋旅館では、Bluetooth搭載機器対応のオーディオやWi-Fiも完備。併設のカフェ・ショップでは期間限定の展示を行っていることもある。海と緑の自然に癒され、貸し切りの宿でゆったりと安らぐ。この夏、そんな旅はいかがだろうか。
取材協力: 愛媛県、南予広域連携観光交流推進協議会
※価格はすべて税込