アメリカ演劇界において最高の権威である「第71回トニー賞授賞式」が日本時間の12日、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われ、WOWOWが生中継した。

第71回トニー賞授賞式より『ディア・エヴァン・ハンセン』Getty Images

1947年からアメリカでスタートした同授賞式は、ブロードウェイで上演された演劇とミュージカルの中から、それぞれ作品賞、主演男優賞、主演女優賞などが選出される。

ミュージカル部門の作品賞に輝いたのは、SNSで成り立つ若者の人間関係を表現したミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』。孤独な高校生が、同級生の死をきっかけにSNSで注目されていく姿を描き、若者たちから支持を受けた。

同作は主演のベン・プラットもミュージカル部門主演男優賞を受賞したほか、レイチェル・ベイ・ジョーンズが助演女優賞、映画『ラ・ラ・ランド』の全作詞を担当したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが音楽賞を受賞。計6部門の最多受賞となった。

ベン・プラット(第71回トニー賞授賞式より) Getty Images

ベット・ミドラー(第71回トニー賞授賞式より) Getty Images

日本のスタジオで中継を見守っていた演出家の宮本亜門は「誰も否定しない、いろんな人間が生きてていい」と同作の魅力を語る。また若者に支持される作品から、リバイバル作品賞受賞した『ハロー・ドーリー!』、および主演女優賞に輝いたベテラン女優のベット・ミドラーといった多彩なノミネートに、俳優の井上芳雄も「ベテランから新人まで」と驚いた様子。宮本は「新作が実に等身大の我々の行き方に関わることが多かった。ブロードウェイも変わってきたという意味では興奮してきたので、今後が楽しみですね」と締めくくった。

『第71回トニー賞授賞式』(字幕版)は17日19時より、WOWOWプライムにて放送される。

各部門の受賞者&受賞作品

●ミュージカル部門

作品賞『ディア・エヴァン・ハンセン』
主演男優賞 ベン・プラット『ディア・エヴァン・ハンセン』
主演女優賞 ベット・ミドラー『ハロー・ドーリー!』
助演男優賞 ギャヴィン・クリール『ハロー・ドーリー!』
助演女優賞 レイチェル・ベイ・ジョーンズ『ディア・エヴァン・ハンセン』
演出賞 クリストファー・アシュリー『カム・フロム・アウェイ』
リバイバル作品賞『ハロー・ドーリー!』

●演劇部門

作品賞 『オスロ』
主演男優賞 ケヴィン・クライン『プレゼント・ラフター』
主演女優賞 ローリー・メトカーフ『人形の家 パート2』
助演男優賞 マイケル・アロノフ『オスロ』
助演女優賞 シンシア・ニクソン『子狐たち』
演出賞 レベッカ・タイシュマン『インディセント』
リバイバル作品賞 『ジトニー』