「次の5年」はホーム製品の販売に注力

続いては、ネットギアジャパンの杉田氏が登壇。杉田氏が着任して以降、安定して大きく業績を伸ばしている。ただ現在、日本市場の売り上げの80%は、ネットワークスイッチを中心としたビジネス向け製品であるという。

2012年からは、日本での家庭向け市場に再参入。2014年にNighthawk、2014年にArlo、2016年にOrbiを発売している。「次の5年」はホーム製品の販売に力を入れたいと、家庭向け市場の拡大を考えているという。

ネットギアジャパン 社長の杉田哲也氏

日本市場での販売カテゴリ。従来は中小企業向けのネットワーク機器、ストレージ製品が主力で、ホーム製品は一時期撤退していた

ネットワークカメラArioの製品構成。リチウム電池や電源アダプターを使っていたが、リチウムイオン電池と音声対応でグレードアップ

Ario Proは本日から予約開始。先行予約特典としてAmazonギフト券5000円分が用意される

赤ちゃん見守りカメラのArio Babyは環境センサーや睡眠パターントラッキングなど赤ちゃんの健康に配慮した機能が強み

常に最速を求めるNighthawkは、ゲーミング向けとしてeスポーツチームのスポンサードを通じてアピールしていく考えだ。Nighthawk X10 R9000は、IEEE802.11adを搭載し、現時点では最強といえる転送能力を誇る。加えて、Gigabit Ethernetの有線LAN×6ポートや、10GbitのLAN端子も搭載。

レンジエクステンダーのNighthawk X4 EX7300も最速のレンジエクステンダーとして、5月9日から予約を開始。広範囲をカバーするほか、APモードやビームフォーミングにも対応する。Nighthawk M1は最強のモバイルルータとして出荷する予定だ。Orbiは速度よりもエリアの広さを売りにしており、現在はルータ+サテライトというセット販売だ。これに加え、今後はサテライト単体の発売と、ミニタイプの販売を予定している。

Nighthawk X10 R9000は、2.4GHz/5.0GHzに加えて802.11adの60GHz帯をサポート。エリアは狭い反面、非常に高速なのが特徴だ

Nighthawk X4 EX7300は広範囲をカバーするレンジエクステンダー(中継機)。NETGEAR独自のFastLaneに対応し、中継専用に独自バンドを利用する

Nighthawk M1は転送速度が速いだけでなく、Gigabit Ethernet対応の有線LAN端子も備えている

Orbiはより広い範囲で多数のWi-Fi機器を使うユーザー向けで、デザインもよい。今年はシリーズが拡充される予定だ

今年2月にはプロゲーミングチーム「SCARZ」とスポンサー契約を行った。TOKYO MXの放映番組「eスポーツMAX」も提供する

こうした個人向け製品の強化によって、ネットギアジャパン全体の売り上げを倍増させる計画だ。

今年の製品ロードマップ

日本市場において、の個人向け製品の販売を2020年までに倍増。全体の販売も倍増させる計画