プレフィルターに自動掃除機能を搭載
KI-GXで一番大きく変化したのが、プレフィルターに自動掃除機能を搭載した点だ。空気清浄機で一番汚れるのは、一番外側に位置するプレフィルター。
KI-GXはこのプレフィルターに、従来モデルよりも密度が5分の1ほど細かな「ホコリブロックレスフィルター」を採用している。このため、内部に大きなホコリを侵入させないようになったが、そのぶんプレフィルターは汚れやすい。シャープによると、約1カ月でホコリが溜まって集じん能力が低下し、12カ月掃除をせずに使用すると、約25%の集じん能力が落ちるという。
写真左が2015年から採用している「ホコリブロックレスフィルター」。写真右は従来のプレフィルター。目の細かさがまったく違う。上から黒い細かな粉を落とすと、ホコリブロックレスフィルターはほとんどのゴミを通さない |
KI-GXシリーズは、この「一番汚れやすい」プレフィルターを48時間の運転ごとに1回、自動的に掃除する「自動掃除パワーユニット」を搭載した。
本体の下部に掃除用のブラシが固定されており、ブラシの上に設置された棒が、汚れたプレフィルターを巻き取ることで汚れを掃除する。シャープによると「ブラシが上下に移動してフィルターを掃除する」方式ではないため、フィルター掃除時も静音性が高いのが特徴だという。
ブラシでかきだした汚れは自動的に抗菌ダストボックスに溜められる。このダストボックスは約半年に1度ゴミを捨てればよく、空気清浄機のメンテナンスの手間が大幅に軽減される。
【動画】背面を透明にしたデモ機で「自動掃除」の様子を確認できた。フィルターが動いている様子がわかりやすいように、フィルターには赤い模様が描かれている |
また、KI-GXシリーズはプレフィルターのほか「ガスもと~る脱臭フィルター」と、微細な粒子までキャッチする「静電HEPAフィルター」を搭載。ガスもと~る脱臭フィルターは、活性炭フィルターと、無機吸着材フィルターを組み合わせたフィルターだ。ニオイのもととなる成分を物理的に吸着し、人工酵素で分解、そして化学吸着剤でニオイのもととは別の性質に変化させる。これにより、ニオイや有害ガスを低減できるという。