台湾MSIは12日、VRに対応した背負えるリュック型PC「VR One」を発表した。2016年9月15日から9月18日に開催される東京ゲームショウ 2016で世界で初めて一般向けに公開するという。詳細なスペックや発売日、価格などは明かされていない。

リュック型PC「VR One」

MSIは2016年6月の「COMPUTEX TAIPEI 2016」にて、リュック型PC「Backpack PC」を展示していたが、「VR One」はこれをブラッシュアップしたもので、VRシステムでネックになりやすいケーブルを気にせず、ゲームプレイやコンテンツ視聴が可能。MSIによると、HTCのVive開発チームと緊密な連携により開発を進め、HTC VIVEに最適化されているという。

■「COMPUTEX TAIPEI 2016」での展示はこちら
背負うには重いが動作は軽い! 約5kgのリュック型PCでVRを体験

重量はシステム部分のみで約2.2kg、左右下部に内蔵したホットスワップ対応のバッテリ込みで3.6kgとVR対応システムとしては軽量といえる。スペックはまだ公開されていないが、オーバークロックしたCPUに加え、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 10シリーズを搭載。2基のファンと9本のヒートパイプを組み合わせた冷却システムを備え、動作音は41dBA以下に抑えたという。

また、MSI製ゲーミングノートPCでも搭載するユーティリティ「MSI Dragon Center」をプリインストール。VRデバイスを接続するだけで、VR向けに設定が最適化される「1クリックVR」や、「Sport」「Comfort」「Green」の3つから動作モードを選択し、CPUとGPUのクロックを調節する「SHIFT」、同一LAN内のスマートデバイスから、ステータスの監視や設定変更が可能な「モバイルセンター」といった機能を備える。

1回の充電で約90分間VRゲームをプレイ可能で、左右独立した白色LEDインジケーターによって、左右それぞれのバッテリに対して残量を表示する。インタフェースは、HDMI×1、miniDisplayPort×1、Thunderbolt 3×1、USB 3.0×4など。