キヤノンは9日、シンプルデザインのA4対応インクジェット複合機「PIXUS TS5030」を発表した。ホワイトとブラックの2色を用意。10月上旬から発売する。価格はオープンで、「キヤノンオンラインショップ」での参考価格は19,880円(税別)。

ブラック

ホワイト

プリンタ / スキャナ / コピーが利用できるA4対応インクジェット複合機。本体基板や電源サイズの小型化、用紙の搬送機構の改良などにより、従来機種「MG5730」と比較して、設置面積比で約30%の小型化を実現。デザインもシンプルなボックス型になっている。操作用ディスプレイは3.0型で、UIの刷新と合わせて視認性と操作性を高めた。

給紙は背面給紙トレイのみで、最大100枚の用紙をセット可能。はがきは40枚までセットしておける。原稿台に原稿を置き忘れた場合に操作画面や音で通知する「原稿取り忘れ検知」機能や、印刷を開始した場合電源が切れていても自動で電源をオンにして印刷を開始する「自動電源 ON」機能を搭載。正方形サイズの用紙を印刷できる「ましかく写真」にも対応する。

インクシステムは5色のハイブリッド構成で、染料カラーを4色(ブラック / シアン / マゼンタ / イエロー)と、顔料ブラックを採用。タンクは独立型で大容量のインクタンクも用意。ランニングコストはインクとL判用紙の合計で約15.1円(大容量インクタンク使用時)。

コピーやスキャンなどの本体操作が可能なスマートフォン用アプリ「Canon PRINT Inkjet」に対応。ラベルやギフトボックスなどを印刷する「PIXUS Atelier PRINT」も利用できる。ともに提供は無料。Apple AirPrint / Mopriaなどのモバイルプリントにも対応している。

最高解像度は4,800×2,400dpiで、各色のノズル数は、シアン / マゼンタ / 顔料ブラックが各1,024ノズル、イエロー / 染料ブラックが各512ノズル。印刷速度はL判フチなしで約33秒、A4モノクロで約12.6ipm、A4カラーで約9ipm。スキャナ部はCISセンサーを搭載し、解像度は1,200dpi。インタフェースはIEEE802.11b/g/n無線LAN、USB 2.0、SDメモリーカードスロット。本体サイズは約W372×D315×H126mm、重量は約5.5kg。