日産自動車は11日、日本で4月1日に先行披露した「GT-R」の2017年モデルを7月27日に発売すると発表した。同車は2007年の発売以来、最大規模となるエクステリアやインテリアのデザイン変更に加え、新技術の採用により、さらなるドライビングパフォーマンスの向上を実現している。

日産「GT-R」2017年モデルの発売に合わせ、日産グローバル本社ギャラリーにて展示イベントも開催される

エクステリアデザインはフロントからリヤに至るまで大幅なデザインの変更を実施。フロントには、日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用し、開口部拡大による冷却性能向上なども実現している。サイドのデザインは、流線型のフォルムはそのままに、空気の流れを改善させるためにサイドシル前部を張り出させた。リヤはトレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しつつ、新形状サイドアウトレットなど、リヤ回りにも空気の流れを改善させるためのデザインを採用した。

インテリアは高級本革であるナッパレザーのインストルメントパネルのほか、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようになレイアウト、7インチから8インチに拡大され、大型アイコンも採用したナビディスプレイ、ナビ機能を手もとで操作可能なマルチファンクションスイッチなどを採用している。パドルシフトはステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域を広げている。

エンジンは高出力と燃費性能を同時に向上させた3.8リッター24バルブV6ツインターボエンジンを搭載。「GT-R NISMO」の技術を採用した気筒別点火時期制御も採用し、ノッキングの発生を抑え、燃費を損うことなく最高出力419kw(570PS)/6,800rpm、最大トルク637N・m(65.0kgf・m)/3,300-5,800rpmを発揮する。改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速・高速域においてスムーズな加速を実現し、日常的に多用するシーンでのドライビングフィールを向上させた。

価格は、「GT-R Pure edition」が996万840円、「GT-R Black edition」が1,186万9,200円、「GT-R Premium edition」が1,170万5,040円(すべて税込)。スタンダードモデルのスペックやフォルムはほぼそのままに、「GT-R NISMO」のボディ剛性と足回りを融合させた特別なグレード「Track edition engineered by nismo」も継続設定され、発売日・価格等の詳細発表は今夏を予定している。

なお、7月11日から日産グローバル本社ギャラリーにて、「GT-R」2017年モデルの展示イベントも開催される。総ラインナップ5台を展示するほか、迫力ある映像を通したプレゼンテーションが実施される。開催期間は8月25日まで。