春から始まる新しい生活には、新しい刻をきざむ時計が似合うもの。筆者が子どもの頃、入学・就職のお祝いといえば腕時計が定番のひとつでした。春先になると「セイコーで始めよう」というコピーをテレビCMなどでよく目にしました。そして夏が近くなると「シチズンで差をつけろ」とライバルがカウンターを打ってきたものでした。こちらは若い社会人のボーナスを狙うコンセプトだったんでしょうね。

当たり前ですが、腕時計は時間を知るための道具です。時計を贈るということは、自分で時間を管理する手段を与えるということ。つまり、これからは自分の生活を自分で管理する、自立した人間として生きなさいという意味合いも込められていたのではないでしょうか。

これに対して自分で自分の時計を選ぶというのは、その手段を主体的に獲得するということ。与えられた手段を使うのではなく、自分にふさわしいものを自ら選ぶ行動は、アイデンティティーの発露といえるものです。腕時計がステータスシンボルである理由にはそんな心理も潜んでいるのかもしれません。

そんなわけでApple Watchですけど、これは自立の象徴やステータスシンボルというより、同じ立場で時間の管理をサポートしてくれる実用的なパートナーという位置づけかも。今時といったらいろいろ忙しすぎて、時計があるくらいでは生活をマネジメントしきれません。そのへんの作業はパートナーにお願いして、自分の頭はもっとクリエイティブなことや楽しむことに使いたいもの。必要なことは知らせてくれるから、あとは時間を気にする束縛から解放される。そんな新生活のために、Apple Watchを活用してみませんか。

忘れない人になる!

事務手続きや各種申請、新人歓迎会、お花見などなど、春はイベントや小面倒な作業が多いですね。カレンダーやリマインダーを活用して、やるべきことを忘れない人になりましょう。

iPhoneのカレンダーにイベントを登録すれば、Apple Watchにも通知。コンプリケーションでフェイスに次の予定を表示させることもできます

忘れたくない用事は即Siriにお願い。デジタルクラウン長押し、または「Hey Siri」で起動します

リマインダー、カレンダーなどに日時、内容を登録

思いつきメモやとっさに記録したいことは、グランスから1タップで録音できる「Just Press Record」が便利

録音データはiCloudに保存されるので、iPhone/Macからもすぐに確認できます

Due」は分かりやすいインタフェースのタスク管理アプリ。Apple Watchからのタスク追加機能も簡単です

手早いタスク追加、後回しやスヌーズ機能といったアバウトな管理ができるのも便利

見落とさない人になる!

新しい同僚や友達が増え、連絡も頻繁になる季節。でもiPhoneの通知ばかり気にしていると仕事になりません。Apple Watchを使えば、本当に大切な通知を見落とさず、必要なものにはその場で対応も可能です。

取引先や上司など、大事な相手はiPhoneの「メール」で「VIP」に設定

このアドレスからのメールを受信すると通知が届くので、すぐに対応したいメールを見逃しません

iPhoneがマナーモードのため着信に気付かなかった経験はありませんか。Apple Watchなら振動で知らせてくれるので大事な着信を見落としません

Apple Watchでそのまま通話も開始できます

継続できる人になる!

健康管理や勉強のため、新生活を期に毎日やろうと決めたことも、忙しいとうっかり忘れがち。Apple Watchが尻を叩いてくれれば(腕ですけど)とりあえず忘れることはありません。あとは気持ち次第で!

習慣にしたい6個のことを決まった時間・曜日、または週何回かで通知・記録できる「Streaks

達成度合いをグラフやカレンダーで確認できます。ヘルスケアにデータが入ると自動的にチェックされる連動も便利

Apple Watchの主要機能のひとつ、アクティビティ。運動量が自動的に計測され、意識せずに毎日の活動状態を記録できます

特に座りっぱなしの時間が長いデスクワーカーのみなさん、地味ながらじわじわ健康に影響する「スタンド」は侮っちゃいけません

iPhoneの「アクティビティ」アプリで記録の状態が一覧できます