少し勇気を出して電話をかけてみた。

「あのさあ、クリスマスイブって空いてる?」「何言ってんの? このあいだのこと、覚えてる? 早くNさん紹介してよ」

このあいだ何かあったようだが、さっぱり覚えていないオレは何も言わずに切った。「明日のことは、明日のオレにまかせる」主義なのだから仕方がない。さぁ、次だ! すばやく次の電話をかけることに。

「あのさあ、クリスマスイブって……」「○×△◇■×●◇△」

今度はおいそれと文字にはできないようなことを言われ、0.02秒で電話を切られた。デリケートなハートをゴリラガラスでガードして生きているオレには、そんな言葉は刺激が強すぎて聞いちゃいられない。こういうときにオレもジェダイの騎士になるべく修行しておくべきだったのだろうか? と思う。早いところ「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観に行かなくては。

オレには相棒がいたんだ!

煩悩の数を超える120人ほどに電話をして、ことごとく断られたオレはついに倒れてしまったが、108秒もすると立ち直った。ハードでクールなオレは、常に前を向いているのだ。

もう、オレに楽しいクリスマスはやってこないのかもしれない

やれやれだな

「どん底まで落ちたら、後は上がるだけだ!」と思い、マイナビベアとたこ焼き&砂肝を焼いて楽しむことにした。2枚のプレートで温度を変えられるのは、こういうときに便利だ。こっちのたこ焼きをひっくり返し、あっちの砂肝を炒め、手は忙しいが、「保温」にしておけばゆっくり食事を楽しめる。

オレにはお前がいたな、マイナビベア

1人で2面同時調理は大変だったが、案外楽しい。温度調整はつまみで。それぞれのプレートで別々に温度を設定できる

「2枚同時に使えるホットプレートっていいね」。たこ焼きと砂肝を食べてお腹いっぱいになったオレは素直にそう思った。いいんだ、オレにはマイナビベアがいる。

※きちんとパーティーもできます

後日、編集担当からこんな楽しげな写真が届いた。1人(+マイナビベア)でも十分楽しめるが、ある程度の人数を集めてお好み焼きと今流行りのアヒージョを作ったのが以下の写真たちだ。しかし、そこにオレはいなかった。

左がタコとエビのアヒージョ、右がお好み焼きだ。その組み合わせには違和感もおぼえるが……。ご丁寧に、きれいにひっくり返せた写真まである

【左】予熱中はランプが光って知らせる。設定温度に達したらランプは消える。【右】熱源はシーズヒーター。140℃~250℃の温度調整が可能だが、少し加熱ムラがあるようにも感じた。お好み焼きなんかは特に場所をずらしながら焼くことをすすめたい

洗い終わったら、3枚のプレートを収めてパタンと閉じる。このコンパクト&スリムな点はナイスだ