客室乗務員のキャリアを極めると?
――客室乗務員になった後は、どうやってキャリアアップしていくのですか?
「先任客室乗務員」という責任者になります。1機に1人、かならず乗務している機内サービスの責任者で、一番前に座り、主な機内アナウンスも担当します。国内線小型機の場合、比較的若く30歳前後で先任の資格をもっている人もいます。国際線だと、若くて37~38歳くらいでしょうか。
――一度乗務員になると、ずっと飛び続けられるのですか?
定年の60才までずっと飛び続ける人もいますし、中には管理職になって、マネージャー、室長、部長とキャリアアップしていく人もいます。客室乗務員から役員になったものも3名います。また、乗務員の仕事をしながら、一時的に教官をする人もいます。
――かなり柔軟にキャリアを選べるのですね
そうですね。個人の希望はもちろん尊重されますし、会社サイドから「マネジメントの方に進んでみないか」と打診されることもあるそうです。ライフプランに合わせて働き方を選ぶこともできるので、子育てをしながら飛んでいる乗務員もたくさんいますよ。
――菅野さんご自身のキャリアプランは?
今はフライトが半年に一度ですが、客室乗務員でなくなることは想像もつきません。できることなら生涯、日本航空の客室乗務員でいたいですね。