「3DMark」の結果も低めではあるものの、旧世代のCeleron N2000シリーズよりはスコアが高くなっている。14nmプロセスルールで製造されたCeleron N3050では、CPUコアの小型化によって空いたスペースにグラフィック処理を行なう実行ユニットを追加している。そのため、SilvermontアーキテクチャのCeleron N2000シリーズよりもグラフィックス性能は向上しているのだ。

「3DMark」ベンチマーク結果

グラフィックス性能がパワーアップしたとはいっても、3Dゲームを快適に遊べるほどではない。実際にゲーム系ベンチマークソフトを試してみたところ、1,280×720ドットの標準品質で少々厳しい結果が出ている。

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」ベンチマーク結果

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」ベンチマーク結果

また、バッテリ駆動時間は定番の「BBench」で調べた。結果は4時間57分だ(Windows 8.1の電源プランを「省電力」に設定し、60秒ごとのWebアクセスと10秒ごとのキー入力を有効化)。

試用機のバッテリレポート。設計時のバッテリ容量は32,703mWhとなっている

「HWMonitor」による各パーツの最低温度(アイドル時)と最高温度(ベンチマーク時)

「HP Pavilion 11-k000 x360」はファンレス仕様になっているため、ベンチマークなど高い負荷がかかっている状態でも動作音はまず聞こえない。ベンチマーク時の温度を計測してみたところ、CPU(コア)の最高温度は71度とそれなりに高温にはなるものの、本体が熱くなることはなかった。

コストパフォーマンスと本体カラーが魅力

ベンチマーク結果からもおわかりいただけるとおり、「HP Pavilion 11-k000 x360」はネットや文書作成など軽めの作業には十分な性能を持っている。動画の視聴にも問題のないパワーだ。

そこそこの性能を備えた上で、タブレットモードやスタンドモードなどさまざまなスタイルで利用できると考えれば、利用価値は十分にある。2in1ノートPCを手頃な値段で手に入れたい人におすすめのモデルだ。

製品名 HP Pavilion 11-k000 x360
参考価格 70,000円前後(税別)
OS Windows 8.1 Update 64bit
CPU Intel Celeron N3050(1.6GHz)
メモリ DDR3L-1600 4GB
グラフィックス Intel HD Graphics
ストレージ 500GBハイブリッドHDD(8GBフラッシュメモリ内蔵)
光学ドライブ -
ディスプレイ 10点マルチタッチ対応11.6型ワイド(1,366×768ドット)
有線LAN 10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN
無線LAN IEEE802.11ac/a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0
センサー 加速度、デジタルコンパス、ジャイロ
Webカメラ 約92万画素
主なインタフェース USB 3.0×2、HDMI×1、SDメモリーカードスロット、
マイク入力/ヘッドホン出力コンボポートなど
バッテリ駆動時間 約6時間15分
本体サイズ / 重量 W306×D208×H21.5~23mm / 約1.46kg