今年の秋に日本でのサービスを開始する映像配信サービス「Netflix」(ネットフリックス)は18日、都内の日本法人オフィスで説明会を開催し、日本のコンテンツの充実化とともに、世界発信に注力していく姿勢を示した。

Netflix日本法人の大崎貴之副社長(左)と、グレッグ・ピーターズ社長

Netflixは、世界50カ国、会員数6,200万人を抱える世界最大の動画配信サービス。月額定額(価格、プラン等は検討中)で、さまざまなジャンルの映像コンテンツが見放題となる。

Netflixボタンを実装したテレビリモコン

既にサービスを行っている国では、1ユーザーあたり1カ月30~40時間視聴している。こうした需要を受けて日本の大手メーカー(ソニー、パナソニック、シャープ、東芝)は、既にサービスが開始されている国と同様、日本でも今年から発売されているテレビのリモコンに、Netflixの専用ボタンを実装した。今後普及が見込まれる4Kにも対応している。なお、テレビが対応していなくても、対応のブルーレイレコーダーを接続して視聴することができる。

その他、iOSやアンドロイド端末、ゲーム機にも対応する予定で、サービス開始時には、さまざまなデバイスでサービスが楽しめるようになる。米国では、スマートフォンやタブレット端末での視聴が、大きく伸びてきているという。

Netflixのウェブサイトや、対応テレビでは、サービスの最新情報を配信するメール登録を受け付けているが、Netflixビジネス ディベロップメントの下井昌人氏は「かなりのユーザーが登録していただいている」と、順調な出足のようだ。

Netflixビジネス ディベロップメントの下井昌人氏

デモンストレーションを行ったパートナー エンゲージメントの飯野大助氏

また、Netflixの大きな特徴は、直感的に使いやすい操作性だ。例えば連続ドラマを視聴している場合、1つのエピソードが終わりそうになると、次のエピソードの情報が小さいウィンドウで表示され、そこからリンクすることで簡単に続きを見ることができる。これは、米国などで「binge-watching」と呼ばれる動作で、下井氏は「日本では"一気見"という言葉で、はやってくるのではないか」と、その利便性をアピールした。

さらに、レコメンド機能もポイントだ。ログインしたユーザーの視聴したコンテンツの履歴を元に、その人に合ったおすすめコンテンツを画面に表示。ジャンルや、俳優、監督の名前など、パーソナライズされたコンテンツが並ぶようになっており、ユーザーにとっては、今まで知らなかった新たな作品に出会うきかっけにもなるだろう。

一気見視聴の説明スライド

レコメンド機能の説明スライド