東京電力とUSENは10日、2016年4月に予定されている電力の全面自由化をにらみ、電力事業での包括提携に向けて協議を行うことで基本合意したと発表した。その取組のひとつとして、両社が展開する商品・サービスと電力を組み合わせた新サービスの開発を行う。

USENは、様々な業種の事業者に音楽配信事業を展開するとともに、近年は音楽配信以外の新規サービスを開発提供することで、業務に関わる課題を全て解決するトータルソリューションビジネスを展開している。

一方、東京電力は電力の全面自由化による事業環境を踏まえ、他社が展開する商品・サービスと電力との融合による新たな付加価値サービスの創造を実現する計画を掲げている。両社は、電力市場の変化の中で、事業者に対して競争力のある効率的なエネルギー利用の提案・提供を図るという。

新サービスの内容、販売方法については、電力とUSENが提供する事業者向けサービス、東京電力が提供するサービスをセットで提供することを検討。事業者への対面企画提案ノウハウを持つUSENが、顧客への提案およびプロモーションを行う。今後は、電力と両社が展開する新商品などを組み合わせた事業者向けセット商品を含めて、両社によるプロモーションの検討を開始する。

新サービスは中部・関西エリアから開始し、提供が可能となったエリアから順次拡大していく予定。