中国人6,000人以上がそろってフランスへ

5月5日から、ある中国企業が会社の20周年を祝して社員旅行を行った。旅行先はフランスとモナコで、人数はなんと6,000人以上である。パリでは140のホテルに予約を入れ、旅行費の総額は1300万ユーロ(約17億円)とも報道されている。このスゴイ社員旅行、中国版ツイッター「ウェイボー」ではどう評価されているのだろうか。

デパートも貸し切り措置などで対応

この社員旅行を行ったのは天津に本社を置く天獅グループ。栄養補助食品を中心に金融、不動産、物流など幅広く手がけている企業だ。今回の社員旅行は5月5日から8日間かけて行われ、参加人数は各メディアによって違いはあるものの、6,000人以上であることは確実のようだ。

この団体をニースでは特別待遇で迎え、デパートを半日貸し切りにするなどの措置もとられている。おそろいの水色の上着と帽子をかぶって隊列を組んで進む姿は、ウェイボーでは「旅行っていうより遊行(デモ)みたい」とやゆされていたりもするが、マナーは守っており、時にはゴミを拾って歩くこともあったそうだ。

忘年会は外国、福利厚生はBMW

この旅行に対するウェイボーの投稿では、「御社では求人されていないのですか? 」「私もここの社員みたいな待遇を受けたい! 」「この会社のボスはできる人だな。この旅行でスタッフは彼のことは死ぬほど好きになるだろうし、忠誠を誓うことだろう」「この会社は忘年会も外国でやるし、スタッフに福利厚生を与える時にはBMWや別荘なんだって」とうらやましがる声ももちろん多い。

その一方で、「人海戦術にかなうものはない! この広告の効果はすごい! 」「この広告費は高いとは言えないね」「無料で世界のメディアが宣伝してくれてるね」「いいね! 社員も喜ぶし知名度も上がる。テレビの広告なんかよりオリジナリティーがあるよ」「これはすごくいい宣伝方法だね。社長たちは学ばないと! 」などと、宣伝行為だと受け取る人も多いようだ。

※写真はイメージで本文とは関係ありません