次のMacBook Airへの期待

一つ、インターフェイスの視点での考察を。

3月9日に発表されたMacBookシリーズのうち、新型の薄型キーボードとフォースタッチに対応したトラックパッドの両方を搭載したのはMacBookだけでした。同時に発表されたMacBook Pro 13インチには、新しいフォースタッチのトラックパッドは搭載されましたが、新型キーボードは搭載されませんでした。そして、同じ日に刷新されたMacBook Airシリーズには、その双方が搭載されていません。

トラックパッドは今後、フォースタッチ対応へと切り替えられていくでしょう。しかしキーボードについては、もしかしたら、既存のキーボードをPro向け、MacBookに搭載された薄型をそれ以外のモデル向けへ振り分けることも考えられます。

MacBook Airは3月9日にアップデートされましたが、インターフェイス面では古いトレンドをそのまま引きずっており、例えば新しい薄型キーボードとフォースタッチのトラックパッドの両方を採用するモデルが登場する可能性があるのではないか、と思います。Retinaディスプレイと新型キーボード&トラックパッド、1つもしくは複数のUSB-Cポートを搭載し、加えてSDXCカードスロットぐらいを搭載したMacBook Airが登場してきても良さそうな気がしてきました。

すると、これまで13インチでRetinaディスプレイの差異しかなかったMacBook AirとMacBook Proの間に、キーボードやポート類という差異が生まれるのではないか、と考えています。それがラインアップ上、充分な際になるかどうかはわかりません。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura