MacBook Pro 13インチはきちんと表示できた

P2415QにはDisplayPortケーブルが付属しているため、MacBook Pro 13インチのThunderBolt2ポートに差し込むだけでOKです。差し込むと、ディスプレイが認識され、Mac本体のディスプレイが拡張されます。

MacBook Pro 13インチとDell P2415Q。本体ではRetinaの標準解像度での表示をしながら、外部ディスプレイで4K表示を行っています

P2415Qには、Macに搭載されたRetinaディスプレイと同じように、高精細な表示がされていました。余りにもあっけなく、Retinaディスプレイを拡張できたような感覚です。デスクトップの壁紙として表示されているヨセミテの山々は非常に細かいディテールまで確認することができ、ブラウザを開いても、テキストエディタを開いても、写真やビデオ、文字に至るまで、非常に美しい表示。本体のRetinaディスプレイのように、スケーリングにも対応してくれます。

例えば、Macを右側に置いて、正面にディスプレイとキーボードを配置すると、仕事場の完成。主たる作業は正面のディスプレイを使い、メールや資料などをMac本体のディスプレイで見る、といった使い分けも便利でした。

MacBookは4K表示ができず……

さて、今度はMacBookです。カタログスペックとしては、こちらのマシンも外部ディスプレイで4K解像度の表示に対応していることになっています。

お伝えしている通り、MacBookにはUSB-Cポートしか用意されておらず、そのままではP2415QのDisplayPortケーブルがささりません。しかもUSB-CからThunderBolt2への変換コネクタも発売されていないため、現状は、USB-C Digital AV Multiportアダプタを使い、HDMIで接続しなければなりません。

MacBookとDell P2415Qの組み合わせ。USB-C Digital AV Multiportアダプタを使いHDMI接続を行っているものの、フルHDの解像度までしか対応しませんでした

接続してみた結果は、4K表示を行うことができず、フルHD(1920×1080ピクセル)をディスプレイ側で拡大表示する、という状態になってしまいました。ちなみにソニー製の4Kテレビに接続してみましたが、結果は変わりませんでした。

ついでに、2012年モデルのMacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルのThunderBoltコネクタ、HDMIコネクタのそれぞれからP2415Qに接続を試みましたが、この場合もMacBookと同じ、フルHDのスケーリングによる粗い表示、という結果になりました。

結論として、2015年に発売されたMacBookシリーズで4K外部ディスプレイ接続を行うには、今のところ、MacBook Pro 13インチを選ぶ、ということになります。