オートデスクは、モバイルゲーム開発用3Dアニメーション/モデリング向けソフトの最新版「Autodesk Maya LT 2016」を発売する。販売開始は3月27日。価格はDesktop Subscription(期間限定ライセンス)が3カ月:1万円~、1年3万3,000円~。永久ライセンスは11万1,000円(価格はいずれも税別)。

ゲーム エクスポーター機能操作画面の例

Creative Market に接続している画面の例

「Autodesk Maya LT 2016」では、モデリングとアニメーション制作に要する時間を今まで以上に短縮できるように、さまざまな機能強化および新機能の追加が行われている。

まず、ブラシベースのスカルプティングツールが新搭載され、他のツールを使わなくてもモデル上で高レベルのスカルプティングが可能になったのに加え、新しいUVブラシ(インタラクティブなUVエッジのカット/縫合ツール、自動プロジェクション、固定/統合/分割/展開のためのブラシ)が搭載され、より直感的な作業が可能になっている。

また、スプラインIKとクラスタ変形の機能を新規に搭載し、非ヒューマノイドのキャラクターのアニメーションを簡単に作成できるようになったほか、複数のアニメーションクリップの管理とエクスポートをシンプルにするゲームエクスポーター機能が強化されるなどの改善がなされている。

さらに、物理ベースのシェーダ素材の搭載により、リアルかつ高品質な素材のデザインが可能になったほか、シーン全体をロードする時間の短縮、ライティング環境の初期設定機能の強化、フォグ(霧)効果のビューポートでの確認などを実現している。

このほか、同ソフトウェアのユーザーは3月27日の発売日以降、同社が昨年買収したオンラインのコンテンツマーケットプレイス「Creative Market」内にあるゲーム制作者向け専用サイトから、3Dコンテンツを購入可能になるという。ちなみに「Creative Market」には、Maya LT内のアプリからも直接サイトにアクセス可能とのことだ。

なお、このたびの「Autodesk Maya LT 2016」の発表について、Modern Dreamディレクター兼共同創立者 Oliver Clarke氏は、「私が独立系スタジオを設立し、最初のゲームを開発する際、3Dのゲームアセットの制作はMaya LTで効率的にこなすことができました。ゲーム市場は競争が激しい業界ですので、インパクトのある独自ゲームを開発して注目を集めるために、他には代えがたいソフトウェアとなっています」とコメントしている。