アストンマーティンはこのほど、限定車「ヴァンテージ GT3 スペシャルエディション」の詳細を発表した。最高出力600PSのエンジンを搭載するなど、「ヴァンテージ」史上最もポテンシャルの高い究極のモデルとなっている。

アストンマーティン「ヴァンテージ GT3 スペシャルエディション」

同限定車のエンジンは最新世代に進化した6.0リットルV12。ジオメトリーが見直されたマグネシウムインテークマニホールド、マグネシウムトルクチューブ、センター出しのフルチタン・エグゾースト・システムなどにより、最高出力は600PSを誇る。同時に、車両重量はスタンダードバージョンの「V12 ヴァンテージ S」よりも100kg軽量化され、1,565kgとなった。

スタイリングはGT3マシンにインスピレーションを受け、ヴァンテージ・ファミリーで最も低く、最もワイドに。フロント、リアともにトレッドが広げられたことにより、左右方向の荷重移動が少なくなり、コーナリングフォームが安定している。タイヤにミシュランパイロット スーパー スポーツを採用したことで、既存モデルを上回るハンドリングを実現した。

エクステリア・インテリアにはカーボンファイバーを多用し、大型リアウイングや存在感あふれるフロント・スプリッターなど、サーキット走行を重視した空力パッケージを採用している。これにより強大なダウンフォースを発生し、超高速走行時のグリップと安定性を向上させている。

同限定車は100台のみ販売される予定で、3月3日に開催される第85回ジュネーブ・インターナショナル・モーターショーで一般公開される。納車は2015年第3四半期から始まる予定だ。