米Microsoftは2月4日(現地時間)、Windows 10向けOfficeユニバーサルアプリ「Office for Windows 10」のWord、Excel、PowerPointのプレビュー版をリリースした。「Windows 10 Technical Preview」を使用しているWindows Insiderプログラム参加者は、Windows Store Beta (Startメニューまたはタスクバーでグレー色のタイルのWindows Store)から無料で入手できる。

Microsoftは現在、今年後半の一般提供開始を目指して2つのWindows用Officeを開発している。1つは従来のデスクトップ版Officeスイーツの流れをくむ「Office 2016」。もう1つがWindows 10向けに一から開発されたOffice for Windows 10だ。タッチインターフェイスで操作するデバイスにも最適化されたユニバーサルアプリであり、Windows 10で動作するスマートフォンや8インチ以下のタブレットには無償提供される。Word、Excel、PowerPointのほか、「OneNote for Windows 10」と「Outlook Mail for Windows 10」「Outlook Calendar for Windows 10」を含む。

「Word for Windows 10」では、Wordドキュメントの作成、編集、閲覧、リアルタイムのコラボレーションが可能。閲覧(Raad)モードではInsights機能を使って、画像、関連するWebページからの情報といったオンラインリソースをドキュメント上で確認できる。

「Word for Windows 10」

「Excel for Windows 10」は、スプレッドシートの作成や更新に加えて、データの分析や視覚化が可能。タッチ操作向けに開発した新しいコントロール機能によって、キーボードやマウスを使わなくても、複数のセルの選択、グラフの書式設定、ワークブックの管理などをスムーズに行える。

「Excel for Windows 10」

「PowerPoint for Windows 10」はプレゼンテーションの作成、編集、発表をサポートする。インクツールを使って、プレゼンテーション中のスライドに手書きで注釈などを入れられる。

「PowerPoint for Windows 10」

プレビュー版ではほとんどの機能を無料で使用できるが、プレビュー終了後、製品版では一部の機能にOffice 365の契約が必要になる。