三陸鉄道は3月14日、北リアス線・南リアス線でダイヤ改正を実施する。両路線ともJR・バスとの接続を改善するほか、南リアス線では釜石~吉浜間の最高速度引上げ、恋し浜駅で3分間停車する列車の増発も行われる。

三陸鉄道が3月14日に北リアス線・南リアス線のダイヤ改正を実施(写真はイメージ)

北リアス線・南リアス線はともに東日本大震災で大きな被害を受けたが、昨年4月に全線で運転再開。今回のダイヤ改正はJR東日本のダイヤ改正に合わせて3月14日に実施される。北リアス線(久慈~宮古間)は日中、混雑のため遅れが発生するケースが多いことから余裕を持ったダイヤにするとともに、JR八戸線・山田線の列車や106急行バスなどの接続にも配慮する。これまで土休日運休となっていた田野畑~久慈間の最終列車は土曜日にも運転されるという。

南リアス線(釜石~盛間)では、これまで釜石~吉浜間の最高速度45km/hでダイヤが設定されていたが、3月14日以降は最高速度90km/hとなり、5分程度の時間短縮が図られることに。あわせてJR釜石線との接続が改善され、現行の釜石駅8時42分発の列車を9時18分発に、同駅16時15分発の列車を16時52分発に変更することで、これまで接続していなかった釜石線普通列車との接続が可能となる。

通勤利用などの改善も図り、現行の釜石駅8時16分着の列車を8時5分着に変更。4月25日以降、土休日に臨時列車が1往復増発(盛駅13時0分発、釜石駅15時30分発)され、釜石線で「SL銀河」が運転される日は釜石発の列車がレトロ車両での運転に。恋し浜駅では現在、観光客のために3分程度停車する列車が上下各2本あり、これが好評であることから、ダイヤ改正後は上下各3本に増やされる。

なお、北リアス線のお座敷列車「北三陸号」に関して、2015年度は4月25日から運転開始される。土休日を中心に10月まで運転される予定だが、8月上旬に運転されない日があるとのこと。同列車の詳細は後日発表するとしている。

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