見た目はソックリでも中身は別モノ!

もちろんAM09にもパーフェクトではない点がある。AM05は本体側で首振りや温度調整などを行えるようになっていたが、AM09の本体にあるのは電源ボタンのみ。本体で細かい調整ができなくなってしまったのだ。リモコンで調整すればよいものの、やはり本体でも操作できるようにしてほしい。

首振りの角度も70度の1パターンでは物足りなく思う。何段階か用意されていて、状況に応じて選べるようになるとうれしい。というのも、自分が仕事している周辺だけ暖めたいときには、左右70度だと首振りの角度が大きすぎるのだ。これは次モデルでの改良を期待したい。

リモコンのボタンはイラストになっていて、直感的に操作できる

AM05は本体で操作できるが、AM09ではできなくなってしまった。これには少しガッカリ

暖房器具で気になる消費電力だが、実際に計測したところ1,000W~1,100Wと少し高めで、筆者宅の環境では1時間で電気料金が26円前後となる。これを高いと感じるか安いと感じるかは、使用頻度によっても変わるだろう。エアコンが効かず、震えて仕事が進まなかったことを思えば、個人的には許せる範囲。買っても損はない製品だと感じた。ちなみに、温度設定を低めにしておけば自動的に停止と運転を繰り返すので無駄はない。

夏は扇風機にもなるので、1年を通じて出しっ放しにできるのもポイントだ。カバーや羽根に積もったホコリはサッと拭くだけ。簡単なお手入れで衛生的に使い続けることができる点も、評価できるポイントだ。

結局どちらを買うか

見た目はソックリだけれど、大幅に性能アップ! 買うならAM09がオススメ

Hot + Coolを我が家で使うようになってから、仕事部屋で毎日快適に過ごしている。一気に部屋全体を暖めるといった感じではないが、天井の高い仕事部屋ではエアコンよりも効率がよく、人がいる場所を狙ってピンポイントでふんわりと暖めてくれる。一般的な天井の高さの子供部屋(6畳)では、すぐに部屋の温度が上がってポカポカになった。設定温度に達するのも早く、気がつくと自動停止している。

予想以上に快適な使い心地のHot + Coolだが、特に筆者が気に入っているのは、上記で述べてきたようにAM09の方だ。

AM05とAM09でお悩みなら、ぜひ奮発してAM09を選んでいただきたい。AM05とAM09は見た目こそ似ているものの、性能は別モノだ。筆者も価格につられてAM05を買おうと思っていた。しかし、AM09は使い勝手や機能面でAM05から大きく進化しており、価格差を埋めるだけの価値はあるように感じた。冬だけでなく夏も扇風機として使用し、今後何年も使うということであれば、音が静かで使い勝手のよいAM09をオススメしたい。