米国ラスベガスで1月6日(現地時間)より、コンシューマエレクトロニクス関連の展示会「International CES」が開幕する。CESは世界最大級の出展社数や会場面積を誇り、世界中から人を集める巨大展示会というだけでなく、例年この時期に開催することから、業界の新年を告げるイベントとしても定着している。

本稿掲載時の現地時間は1月4日で、開幕前々日ではあるものの、CES公式の記者向けイベントなどが始まっている。メーカー各社も、ラスベガスの街中のホテルやコンベンションセンターに陣取り、開幕前から記者会見などを開いたりするため、すでに実質は開幕状態にあるといえる。

CES開幕前の注目イベントといえば「CES Unveiled」。CES出展製品の一部を開幕前にプレ公開するというCES公式の恒例イベントだ。飲み食い(お酒飲み放題)しながら展示を楽しむパーティー仕立てのため、いろいろな意味でまともな取材が困難というのも恒例

今年のUnveild展示はほとんどがガジェット系。日本のスタートアップであるログバーが、指輪型コントロールデバイス「Ring」を出展していた。CESのAwardを獲得したようだ

日本からはCerevoの姿も。こちらの予告のとおり、スポーツ向けウェアラブル機器の新ブランド「XON」の製品を出展。Cerevo代表の岩佐琢磨氏が自らデモしているのは、スノボのビンディング型デバイス

取り付けのねじ穴などは汎用のビンディングと共通なので、手持ちのスノボに装着できる。タブレットやスマホと通信連携し、ビンディングのセンサが取得した荷重のかかりかたなどを視覚化し、最適な乗り方ができているのかを見たり、ルートログをとったりできる。次のスノウシーズンまでの発売をめざし、価格は400~600ドルくらいを想定

XYZprintingは3Dプリンタのほか、3D FOOD Printerなるものを紹介していた。その名の通り、食べ物版の3Dプリンタらしい

パンの上にチョコレートで絵を描いたり、クッキーを成型したり……

motixというメーカーの指先認識マウス。キーボードの前側のセンサで指先の動きを読み取り、マウス操作を代替する。左手の親指付近にあるキーボード上の白いパッドで、タップ操作。WindowsとMac OSに対応しており、キーボードから手を離さないまま小さな動きで操作できるのが、ほかの空間認識系機器との違い

CES 2015の会期は1月9日まで。今年もマイナビニュースでは現地より随時レポートをお届けする。