日本政府観光局(JNTO)は17日、2014年11月の訪日外国人数(推計値)が前年同月比39.1%増の116万8,500人となり、11月として過去最多を記録したと発表した。100万人を超えるのは2014年3月から9カ月連続で、1月から11月までの累計では1,200万人を突破した。

11月は、円安の進行や、大型クルーズ船の寄港、10月からの消費税免税制度の拡充、紅葉の魅力を訴求した訪日プロモーションの効果などにより、訪日外国人が増加した。

国・地域別に見ると、主要18市場のうち、英国、ロシアを除く16市場が11月として過去最高を更新。訪日外国人数拡大を牽引する東アジアや、経済成長が目覚ましい東南アジアに加え、北米や欧州などでも順調に増えた。また、1月から11月までの累計では、中国、台湾、香港、タイ、マレーシアなど11市場が、既に年間の過去最高を上回った。

2014年11月 訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局(JNTO)Webサイト)

韓国は前年同月比39.8%増の23万9,000人となり、2月以来9カ月ぶりの首位に。円安の進行を背景に、旅行会社などと共同で実施した温泉や紅葉といった訪日観光魅力の広告展開などが増加に寄与したという。

台湾は前年同月比32.9%増の23万6,500人。秋のチャーター便が多数運航されるなど、10月に続き紅葉観賞を目的とした訪日旅行が人気だった。中国は同103.6%増の20万7,500人。円安の継続や消費税免税制度などが好影響を与えた。香港は同35.9%増の8万5,200人と、2013年2月より22カ月連続で各月の過去最高を更新した。