渋谷、道玄坂をあがったところにある「FabCafe」は、レーザーカッターや3Dプリンタなど、普段なかなか触れることのできないクリエイティブな設備を併設したデジタルものづくりカフェだ。

毎日さまざまなクリエイターが訪れるこの場所で、ワコムが新たに発売したiPad/iPhone向けスタイラスペンを用いたワークショップおよび新製品体験会が開催された。

渋谷の「FabCafe」でワークショップおよび新製品体験会が行われた

今回行われた「デジタル・ラクガキ・スケッチ・ノート入門ワークショップ」は、人気ブロガーであり、「ラクガキコーチ」というユニークな肩書を持つタムラカイ(タムカイ)氏を講師に迎え開催されたもので、ワコムが9月5日に発表した新スタイラスペン「Intuos Creative Stylus 2」とiPadを用いてだれでも簡単に本格的な絵が描ける方法をレクチャーする、約1時間のワークショップ。会場はタッチ&トライも含め、開始前から多くの人でにぎわっていた。

ワークショップで用いる「Intuos Creative Stylus 2」はiPad用のスタイラスペンとして開発されたもので、ペン先の直径はわずか2.9㎜。手元を確認しながら描くことができるため、アナログのペンで描くような感覚で描画などを行えるのが特徴だ。

洗練されてスマートな印象のコンパクトなペンケース。替え芯はもちろん、充電用のUSBケーブルを入れることができて持ち運びにも便利

ワークショップではまずワコムの無料ノートアプリ「Bamboo Paper」を立ち上げ、iPadで写真を撮る。今回は自分の似顔絵を描くのがテーマだ。撮った写真にレイヤーを重ねて上から鉛筆ツールなどでなぞっていくという方法で絵を描いていくと、あっという間に自画像ができあがる。

「Bamboo Paper」はメモをとったりスケッチをしたり写真を貼り付けたりと、クリエイティブの幅が広がるタブレットに適したアプリだ

タムカイ氏は、「スケッチはコツをつかめば意外と簡単にできますよ」ときっぱり。「ベースに写真があれば、ある程度のライン引きが誰でもできるので始めやすいと思います。あとはそもそもの写真のアングル、選ぶペン先の種類や色によってそれぞれ描く人の個性がでてきます」と、今回のワークショップの手法に関してアドバイス。「旅先などでiPadを用いて撮影した写真をもとに、絵を描くというのもオススメです。そうすることによって、その場所も写真もさらに特別なものとなっていくと思うんですよ。もっと気軽に、身近なものから挑戦していってほしい」とも語った。

にこやかに参加者にアドバイスをするタムカイ氏

ワークショップへの参加は初めてという参加者は「コツを教えてもらって描くとすごく楽しいです! ペンの種類によって線の表情がガラッと変わるものなんですね。これがあれば、どこでも好きな場所で絵が描けますね」と感心しきり。その一方、別の男性は「普段、スタイラスペンを使っているのですが、いまひとつ使いこなせていなくて」と、スタイラスペンへのややネガティブな印象を語った。しかし、「Intuos Creative Stylus 2」を使ってみたところ、「持った感覚も太めのボールペンのようで違和感がなく、本物の筆記具みたいな使い心地に驚いています」とその印象が一変したということで、「iPadで絵を描いたのも初めてなんですが、予想以上におもしろいです。自分もタムカイさんのようにブログでもはじめてみようかな」とほほえんでいた。

初めてとは思えないほどの完成度(似てる)。サインもかっこいい!

1時間予定のワークショップだったが、どの参加者も描き始めると(インタビューするのがはばかられるほどに)どんどん夢中になって楽しんでいるのが印象的で、終了後、引き続き作品制作を続ける様子も多く見受けられた。

Web通販限定の「Cintiq Companion」タッチアンドトライも!

なお、会場ではセミナー以外に、登録不要で参加できる同社のスタイラスペンや液晶ペンタブレット製品群のタッチ&トライも行われた。液晶ペンタブレット製品からは「Cintiq 13HD」、「Cintiq Companion」、「Cintiq Companion Hybrid」が展示されていたが、「Cintiq Companion」シリーズ2製品は家電量販店などでは店頭展示されていないWeb専売品となっているため、購入を検討中の人が実機を見られる貴重な機会を逃すまいと、この日のために足を運んだようだ。実際、実機のまわりには人だかりができ、その注目度の高さが見て取れた。

「Cintiq Companion」の実機を試すために訪れた人に話を聞くと、「マルチタッチなのでわざわざペンを持ちかえる必要もないのが何よりいいですね。キーボードを置く場所も必要ないし、ノートを買うかタブレットを買うか迷っていたんですが、予算や機能、使い勝手を考えるとこの13.3インチが一番いいかなと感じています。「Intuos Creative Stylus 2」も、もちろん買いですね!」と語った。実機を触ったことで、購入の意思やさらなるスタイラスペンの導入まで検討していたようだ。

新素材の導電繊維を採用して今までにないなめらかさを実現するとともに、ボールペンもプラスした「Bamboo Stylus solo,duo」

iPadの活用シーンを広げる極細のペン先に筆圧機能を搭載した「Bamboo Stylus fineline」。スタンダードな黒やシルバーはもちろんだが、オレンジやグリーンなど鮮やかなカラーが好評だとか

「Cintiq Companion」に気合いの入った「試し書き」をする人も

最後に、スタイラスペンで描いたイラストや文字が、そのままスタンプになる「世界でひとつ、手書きのFABスタンプを作ろう!」イベントを体験。いつもFabCafeでキットとして用意している「Fab Stamp」を当日限定のワコムの特別仕様で作成した。

レーザーカッターでデザインしたデータをゴムに刻んでいけば完成

新作ペンタブレットへの熱いタッチアンドトライを横目に、スタイラスペンの新たな可能性と身近な使い心地を体験できる楽しい一日となった。