現在LINEアカウントにおいて、「登録している友だちに身に覚えのないメッセージを勝手に送信される」、という乗っ取り被害が相次いで報告されている。勝手に送られたメッセージは「コンビニでWebMoneyを買ってくれ」など、電子マネーを購入させ、プリペイド番号を写真で送らせようとしているものが多いようだ。また、メッセージのなかに時折見受けられる言語から判断すると、乗っ取り犯は中国人ではないかとされている。そのためか、所々メッセージの中の日本語が不自然だったり、会話が成立しない箇所があるという。こうした乗っ取りは、メールアドレスやパスワードを複数のWebサービスにおいて使用していると、被害に合う可能性が高い。メールアドレスやパスワードの使い回しはできるだけ避けるようにしてほしい。

不可解なメッセージが急に友だちから送られてくるわけだから、多くのユーザーは不審に思い本人に直接知らせるなどの手段をとっているようだ。TwitterなどのSNSではこうしたLINEの乗っ取り犯が話題を呼び、中には「乗っ取り犯とやりとりをしてみた」、なんていうユーザーも現れている。本稿ではそんなTwitter上にアップされた乗っ取り犯とユーザーとの「会話」をまとめて紹介する。

乗っ取り犯に告白してみた

あるユーザーは乗っ取り犯に「いつデートする?」と送信。すると「夜遅く」と返信が。デートをする気があるのだろうか。しかし、続けて「買った後に番号の写真(WebMoneyのプリペイド番号)を撮って送ってください」となんの脈絡もないメッセージが送信されてきた。それでもこのユーザーはめげずに「俺のこと好き?」と聞くと「そうです」と返ってきたという。その後も乗っ取り犯との無理問答は続いたが、乗っ取り犯は急にトークルームを退出してしまったようだ。

WebMoneyは2,000万円分あれば足りる

このユーザーは相手が乗っ取り犯とわかった上で、「(WebMoney)いくら分欲しいの? 2000万円くらいで足りる?」と送信。するとすぐに「足りる」と一言返信が。その後ユーザーが口座に入金する旨(もちろんそんな気はない)のメッセージを送るのだが、乗っ取り犯はどうしてもコンビニで買って欲しいのか、「コンビニで買えます」の一点張りだったという。2,000万円分のWebMoneyが買えるコンビニなんてあるのだろうか。