オールアバウトが運営する特設サイト「国民の決断」は、2014年第2弾のレポートとして「結婚/再婚」に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査期間は5月14日~17日。首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)在住の20~69歳男女1,082人から有効回答を得た。

「再婚のイメージ」

20代男性の約半数が「再婚」に対してネガティブな反応

再婚についてのイメージを聞いたところ、20代男性では50.4%が「良くない」と回答した。年代が上がるにつれて「良くない」と回答する割合は下がり、60代男性では「良くない」と回答した人は20.5%だった。

これについて、「再婚」専門家・大和田氏は「今どきの20代男性のほうが『好きになった者同士、夫婦は添い遂げるもの』という結婚に対する価値観が純粋であり、周りに離婚経験者や再婚者も多くはないので、離婚・再婚にネガティブな傾向になるのかもしれない」とコメントしている。

20~30代男性約4割が結婚を決める際に「相手の年齢」を重視

「結婚」を決める(決めた)際に重視する(した)こと

「結婚」を決める(決めた)際に重視する(した)ことを聞くと、20代~40代男性、20~50代女性の1位が「お互いの金銭感覚」だった。男性は40代以上になると「生活のリズム」が上位に挙がり、20~30代では「相手の年齢」を気にする傾向が見られた。一方、女性は「相手の年収」、「相手の両親とうまくやっていけるかどうか」といった項目が上位に挙がった。

「20、30代の男性が『相手の年齢』を選んでいるのは、若くて出産可能な女性とこれから『子ども』を持つことを重視していると考えられる」と同氏。さらに「20~30代女性の40%以上が『相手の年収』を挙げているのは、『経済力』のある男性に自身が庇護されたい願望のほかに、子どもを安心して産み育てられる生活の安定さを求めていると考えられる」としている。

結婚したい相手が離婚経験者の場合

「結婚したい相手が離婚経験者の場合に考えること(子ども有り)」

「結婚したい相手が離婚経験者の場合に考えること(子ども有り無し)」

結婚したい相手が離婚経験者で子どもがいる場合、どう考えるかについては、全体の2割以上が「難しいと思うので結婚はしない」と回答。「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」の合計は50代男性が52.2%が最高値となり、女性の20代、30代になると約20%とあまり高くない数値となった。一方で「子ども無し」の場合は、平均して69.7%が、20代~30代女性でも半数以上が「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」と回答した。

これについては、「一見すると男性のほうが、結婚したい相手が離婚経験者でも『それでも良い』『特に何も思わない/気にしない』が多く、好意的に見えるが、注目すべき点は『難しいと思うので結婚はしない』という項目が男女ともにあまり差がないという点。

結婚に対して現実的な女性のほうが、相手が離婚経験者だったら気にはするし、結婚するかもしれないけど躊躇はする、というのが本音かもしれない」と分析している。

離婚経験者に対してポジティブな人の理由は「離婚は珍しいことでもないから」が最多

「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」を選んだ理由

さらに、結婚したい相手が離婚経験者の場合に、「それでも良い」「特に何も思わない/気にしない」というポジティブな選択肢を選んだ人と、「結婚するのを躊躇する」「難しいと思うので結婚はしない」というネガティブな選択肢を選んだ人それぞれに対してその理由を聞いたところ、離婚経験者に対してポジティブな人の理由は「離婚は珍しいことでもないから」(61.5%)が一番多い結果となった。一方、ネガティブな人の理由は「子どもがいると大変そう」が69.8%で一番多かった。