AHSは、7月25日~27日にロンドンにて開催される、日本文化を世界に紹介するイベント「ハイパージャパン」のメインステージにて、スター・ゲイト制作によるボーカロイドと文楽人形による映像作品「ボーカロイド オペラ 葵上 with 文楽人形」が上映されることを発表した。

ボーカロイドの歌声に合わせて文楽人形が舞う映像作品「ボーカロイド オペラ 葵上 with 文楽人形」

「ボーカロイド オペラ 葵上 with 文楽人形」は、約300年もの歴史を持つ日本の伝統芸能のひとつ「文楽人形」が、音声合成技術「ボーカロイド」による電子の歌声に合わせて、世界最古の長編小説「源氏物語」の「葵(あおい)」の一節を現代劇に再編したストーリーを演じ、舞うという舞台を、約30分の映像作品に仕上げたものだ。

また、すべての楽曲は同作品のために書き下ろされており、和楽器まじりで演奏されるテクノミュージックと、人間では不可能な音域も交えたボーカロイドならではの歌唱によって、非現実的な世界へ観客を誘導するという。文楽人形を操るのは、国内外の舞台で活躍する吉田幸助氏をはじめとした、文楽の歴史と伝統を受け継いだ5名の人形遣い。妖艶かつ繊細な人形の動きは日本の美学を体現したものになっているとのことだ。そして、台本、作曲、舞台構成を手がけたのは、作曲家・作詞家の田廻弘志氏(田廻音楽事務所)。

なお、この上映に関連して、ハイパージャパンの会場内では、ボーカロイド技術を紹介する目的で同社が販売する「VOCALOID3 結月ゆかり」の声を担当した声優・石黒千尋のトークライブが毎日開催されるほか、「ボーカロイド オペラ 葵上 with 文楽人形」やボーカロイドの紹介、販売を行うブースも設置されるということだ。