oricon MEはこのほど、「2013年度 ちょっとした不注意でピンチを迎えた人々の実態調査」の結果を発表した。同調査は、昨年1年間に仕事、恋愛、家庭、レジャーといった日常生活のさまざまな場面で、ちょっとした不注意からピンチを迎えた人々の実態を調べる目的で、3月20日~24日にインターネット上で実施。20~50代男女7,055名から回答を得た。

どのシーンでも「ついうっかり」の失敗が多い

仕事でのピンチ1位は「PC等でのデータ入力ミス、入力漏れ」

仕事上、不注意が原因で起こった失敗やピンチの1位は「PC等でのデータ入力ミス、入力漏れ」、2位は「書類の書き間違いや打ち間違い、記入漏れ」だった。PC入力や書類の記入は、多くの人にとって日常最も多い作業なだけに、不注意によるミスも起こりやすいようだった。また、3位は「必要な作業していなかった」、4位は「人や物、作業の手配ミス、手配忘れ」と、うっかり忘れによるミスが続いた。

家庭でのピンチ1位は「家族とけんかをしてしまった」

家庭生活の中で不注意により起こった失敗やピンチの1位は「家族とけんかをしてしまった」だった。2位にも「不用意な発言で 家族の誰かを傷つけたり、怒らせたりしてしまった」が続き、家族の誰かへの衝動的な発言や行動が、家庭内での失敗とピンチの大きな要因だった。

また、「不注意でけがを負った」が4位、「車をこすった、ぶつけた、事故を起こした」が5位と、身体が危険にさらされるような失敗やピンチが上位に入った。7位には「電気器具やガス器具等の消し忘れ」など、一歩間違えれば火事を引き起こすような事態も多かった。

恋愛編でのピンチ1位は「不用意な発言や行動で相手を怒らせてしまった、傷つけた」

恋人との恋愛関係を育む中で不注意により起こった失敗やピンチの1位は「不用意な発言や行動で相手を怒らせてしまった、 傷つけた」の62.7%。また、2位も「けんかをしてしまった」が50.6%で付けた。

レジャーでのピンチ1位は「交通機関に乗り遅れた、乗り遅れそうになった」

レジャーに行った際に不注意が引き起こした最大の失敗やピンチの1位は「交通機関に乗り遅れた、乗り遅れそうになった」。 4位にも「交通機関を乗り間違えた」が入っており、交通機関はちょっとした不注意が起こりやすいようだった。

さらに、2位には「道を 間違えた、迷った」が入っており、1、2、4位を移動に関する失敗やピンチが占めた。また、3位に「必要なものを家から持ってくるのを忘れた」、5位に「モノを旅行先に忘れた」と“忘れモノ”が入った。

不注意を招きやすい人は「子どもの頃から不注意傾向」

不注意による失敗を起こしやすい人も一定数存在する

不注意を招きやすい人とそうでない人がいることについて、「普段の傾向」を調査したところ、不注意と思われる各項目とも「あてはまらない」との答えが多く、不注意傾向は少数派だった。ただし一方で、一定数の人が不注意傾向にあることもわかった。

不注意な人のうち4人中3人は「子どもの頃から不注意傾向」

そこで、不注意を招きやすい傾向は、成長とともに変化するものなのか、それとも生まれつきの傾向なのかを調べるために、各質問項目で「あてはまる」ものが、いつからの傾向であるかを質問したところ、76.1%が「子どもの頃からの傾向」と答えた。

同社では、日ごろから不注意が多い人は、大人のAD/HDという病気の可能性もあると指摘している。